餃子を作って考えたこと



先日、人生初のギョウザ作りにトライしました。
あまりにヒマだったのと、そういえばギョウザって作ったことなかったなと思って。というか、前日の夜に猛烈にギョウザが食べたくなりまして。
で、できあがったギョウザを食べて、つらつら考えたことを書きます。

まずですね、カナダの片田舎でギョウザを作ろうと思ったら、材料を買い集めるところから始めなければなりません。
一番の懸念は「皮」でした。ギョウザの皮。これがなかったら作るのはあきらめようと思ってました。粉から作るのもいいかなと一瞬は考えたのですが、そもそも今、小麦粉がかなり品薄なんですよね。そして皮から作って失敗したら目にも当てられないなと思い直して、「皮」次第というつもりで出かけました。

ら、あっさりと皮を発見したので、これはもうギョウザを作らざるを得なくなりました。
キャベツは買いたくなかったのと、ちょうど家に白菜があったので、これで良しとして、他にニラ、ショウガなどを買いました。

で、タネ作りはまあ、そんなに大変ではない… いや、白菜の水気を絞ったりが多少めんどくさかったけど、基本的にはいろいろ混ぜてコネコネするだけ。

問題は包み方… ネットでかなりググりましたが、結局自己流でなんとか包んだ次第…
包んでも包んでもタネがなくならず、本当にめんどくさかった…!
着手してからすべてを包み終えるまでに、1時間はかかりました…
これは本当に時間があり余ってる時じゃないとできませんな!

で、ご飯炊いて、ギョウザ焼いて、食べました。
なんか、予想に反してあまりパンチのない、やさしい味のギョウザでした。
ショウガも結構入れたし、調味料もいろいろ入れたので、これはもしかしたら味濃すぎか?と思ってたんだけど。
そう考えると、市販のギョウザって(ギョウザに限らんが)相当な塩分が含まれているんだなと…

って、ここからが本題です… 長い…

そもそも今回ギョウザを作ったのは、ヒマだったからという以上に、前日の夜、異様なまでに「ギョウザが食いたい!!!」という思いに襲われたからなのであります。

こちらでも冷凍のギョウザは手に入らなくはないけど、そうじゃない、手作りのギョウザが食いたい!という発作に襲われてしまったので、これはもう仕方ない。

というわけで、翌日まず材料の買い出しから始まり、せっせとギョウザ作りにいそしんだわけであります。

で、食べたんだけど、もちろんそれなりに美味しくて一瞬で食べ終わったんだけども、食べる頃には、ギョウザ作りの疲れと、時間が経ちすぎて、「ギョウザが食いたい!」という強烈な欲求が雲散霧消してしまっていたので、思ったほどの感動が得られなかったのである。
悲しい。


そして思った。

ああ、日本だったら、「食べたい!」と思った次の瞬間には食える環境があるんだよなと。

まあ、厳密に言えば、「手作りのギョウザ」は難しいかもしれないけど。
それに近いものがすぐに手に入るよなと。

そして更に思い出した。

昔なつかしの、セブンイレブンのCMを。

アラフォー世代以上の人は覚えていると思う。
(軽くググったら、1985年?のCMだったそうな)

うら若き女性の、「夜中に突然、いなりずしが食べたくなって、頭の中がもう、いなりずしのことでいっぱいになってしまうんです」的なナレーションと共に、その女性がノート一面に、「いなりずしいなりずしいなりずし…」と書き続け… という内容で、子供心にも、その若干狂気じみたCMは、かなり印象的でありました。
で、結局、その彼女はセブンイレブンでいなりずしを買うことができた、というCMだったと思う。

そうなのだ。
つまり、それ以前の日本では、「あれが食べたい!」と突然思っても、手に入らないのが当たり前だったのである。
しかし、セブンイレブンというか、コンビニの台頭で、徐々にそういった不条理かつ突発的な欲求が満たされるようになってきたのである。


しかし翻って、カナダ(の、片田舎)。

突然、「ギョウザが食いたい!」と思っても、それは到底、手に入らないのである。

まあ、これは極端な例かもしれないけど。
(トロントとかの都会だと、夜中にやってる中華料理屋もあるからね)

少なくとも、日本よりは思い通りにならない確率は相当高いと思う。


ならば、やっぱり便利かつ快適な日本が恋しいか?と自問すると、実はそうでもないのである。

別に、そのへんは私にとってはたいして重要ではないんだな、と一人で結論づけたのである。


… 本当に何のオチもない与太話で、ここまで読んでしまった人がもしいたら、本当にごめんなさいね… 
















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