カナダに肉は持ち込めないというのは本当なのか



今回の一時帰国からカナダに戻ってくるにあたって、アホかというほど大量の食材を持ち込んだわけです。
なんてったって、通常EMSとかで送ると5~6,000円かかる(もっとか?)ところが、23㎏までなら2つまで無料!しかも機内持ち込み(これもバカにならない)もあるんですから、海外在住組貧乏チームとしてはこの好機を見逃すわけにはまいりません。



かといって空港までスーツケース2つガラガラ引いていく根性も体力もなかったため、今回初めて空港への宅急便を利用してみました。金はかかるが、めちゃくちゃ便利… なんで今まで利用しなかったんだろう。そのままチェックインしてしまえば、荷物はそのまま最終目的地まで運んでもらえるので、現地空港からの移動さえ問題なければこれはかなりオススメでございます。

それはさておき、今回大量の食材を詰め込んだ段ボール箱を発送したあとに、ふと気になったのが、「カナダって、送ったらダメな食料品とかあったっけ…」ということでございます。なんでそのタイミング… (気づいたところで時すでに遅し)

一度気になったらもう猛烈に落ち着きを失ってしまったため、徹底的に(?)調べましたYO!!

確かに日本語で「カナダ 食品 持ち込み」とかでググると、「肉製品は没収されてしまうこともあるので注意!」とか「レトルトカレーやカップラーメンなども肉エキスなどが含まれているのでNG!!」とか出てきます。

が…

本当ですか???


過去に何度も日本から食料品を送ってもらい、その都度バカ正直に送り状に中身を書いてもらっていたが、何一つ問題になったことはなかったぞ?

それはたまたま運が良かっただけです!とでも言うのでしょうか。

しかしさあ…

なんか、アメリカとかオーストラリアの情報と混同してないか?という気がしたのも正直なところです。(この両国についても私は詳しくは知らんです)

で、英語で調べてみた。

ら、↓このサイトに行きついた。

https://www.inspection.gc.ca/food-safety-for-industry/information-for-consumers/travellers/eng/1389630031549/1389630282362

カナダ政府のサイトなので、信頼度はお墨付き。
どっかのテキトーな留学エージェントとか、ワーホリブログとは訳が違います。(ケンカ売っていくスタイルやめろ)

※といっても、最終的な判断は個々でして頂くようお願い致します。今回の内容というか毎回だけど、あくまでのわたくし個人の解釈に則って書いておりますので、いかなる責任を負うことはできませぬ。
※あと、これは2020年2月8日時点の情報です。


で、該当のウェブサイトの上の方はごちゃごちゃ書いてありますが、要は、「オマエら、食べ物持ち込むときは必ず申告しろよ!」とあります。


が、しかしですね…
実際はカナダの一般的な入国システムに入力する際に、「食べ物を持ち込んでいますか」というざっくりとした質問はないのである。

(カナダは最近はほとんどの場合、入国カードに記入する方式ではなく、空港に着いてからキオスクといわれるマシンで自分で入力したり写真撮ったりする方式になっています。で、そのキオスクに出てくる食品に関連する質問は「生もしくは調理済みの肉や魚介類、卵などを持ち込むか」と、かなり具体的なものであり、ざっくりと「食べ物持ってます」と申告する余地はないのである。
(ってこの本当は時点で肉製品を持ち込む場合は「はい」を押さねばならぬのだろう!そうしても良かったんですが、って、本来はそうせねばならないのですが、今回乗り継ぎ時間が短かったので、しれっと「いいえ」を押しました!許して下さい!

(ここで「はい」を押したらどうなるのかわからんけど、多分次のステップで何持ってんだ、と聞かれるんじゃないかなと。いきなり荷物全部開けて、肉製品没収!とかは考えにくい。理由は↓です)


で、まあくだんのサイトの上の方の能書きは適当に流して、ずーっと下の方へスクロールしていくと、「Products allowed into Canada from the United States」という項目が出てきます。これはアメリカから入国する人のところなんで、またスルーして更に下へとスクロールします。

するとやっと、「Products allowed into Canada from countries other than the United States」アメリカ以外の国からくる人が持ち込めるもの、という項目にたどり着きます。

で、見ていくと、

乳製品、魚介類、ドライフルーツ、缶詰製品などなどが書いてあります。チーズが最大20㎏までとか、かなり持ち込めるな、オイ!とツッコみながら見ていきます。(もちろん商用は別です)

で、やっと「Meat」と、肉製品についての項目が出てきます。

って、持ち込めるんやないかーい!!!


まあ詳しく内容を見てみましょう。以下コピペです。

  • Maximum of 20 kilograms of cooked, commercially prepared, commercially sterile, and shelf-stable ( in other words safe at room temperature) meat in hermetically sealed, packaging may be imported per person
  • The packages must have identifying marks, indicating the product and the country of origin
  • Hermetically sealed packaging:
  • includes glass jars and cans
  • semi-rigid disposable serving dishes for ready-to-eat meals
  • retort pouches
  • Fresh, dried, and cured meats are not permitted
  • If the meat is of bovine, ovine, or caprine origin (beef, lamb/mutton, or goat) it may only be imported from countries of negligible risk for Bovine Spongiform Encephalopathy (BSE or mad cow disease).


めんどくさいので以下Google翻訳をまたコピペ。

  • 密閉された調理済みの、商業的に準備された、商業的に滅菌された、貯蔵安定な(言い換えれば室温で安全な)肉の最大20キログラムは、一人当たり輸入できます
  • パッケージには、製品と原産国を示す識別マークが必要です
  • 密閉包装:
      ガラス瓶と缶が含まれています
      すぐに食べられる食事のためのセミリジッド使い捨て料理
      レトルト袋
  • 生肉、乾燥肉、硬化肉は許可されていません
  • 肉がウシ、ヒツジ、またはヤギ由来(牛、子羊/羊肉、またはヤギ)の場合、牛海綿状脳症(BSEまたは狂牛病)のリスクが無視できる国からのみ輸入できます。

上から見ていくと、レトルトカレーもカップヌードルも普通に持ち込めるやんけ!!!と思いますよね。確かに持ち込めます。

が、気になるのが一番下の項目。
羊肉とかヤギ肉を持ち込む人はそんなにいないかなと思うんですが、問題は牛肉ですね。

で、「 countries of negligible risk for Bovine Spongiform Encephalopathy 」というリンクから飛ぶと、その一覧が見られるんですが、残念ながら日本はこの中に含まれていないようです… と思いきや、しつこく下の方にスクロールしていくと、「
Negligible BSE risk countries with Classical BSE cases」という項目があり、ここには日本も含まれているのです。古典的なBSEについては日本はノーリスクな国とみなされている模様。

つか、古典的なBSEって何…

そしてこのページを読む気力は私にはなかった…


というわけで、もーなんだかよくわからんが、少なくともチキンや豚肉を含む食品に関しては特に問題ないものと推測されます。
牛肉は避けておいた方が良さそうですが、ちょっとはっきりとは分かりませんね。

少なくとも、「カナダに肉製品は持ち込めない」というのはほとんどガセネタである、と私は結論づけるのでありました。
なぜなら、「持ち込める食品リスト」に、「肉」という項目が確かにあるのですから。

なんかこういうことをちゃんと解説してくれてるサイトって無いもんですかね。
アメリカとかオーストラリアは日本大使館が開設してくれてるようですけど、在カナダの日本大使館は…(ゴホゴホ)
まあ、あったとしてもこういう情報って、結構コロコロ変わるので、それを毎回律儀に更新してくれるサイトなんか無いか…

というわけで、必要な(正しい)情報は自分でつかめ!ということでありましょう(?)


(何度も申し上げますが、あくまでも今回の内容はわたくし個人の解釈によるものですので、これによって何らかのトラブルが発生しても、何の責任も負いかねますのであしからず)



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