カナダのクリニックに再び行くことになった話 後編


なんのオチもない、まさに誰得な話のつづきです。
ホントになんも面白くないです。
ただ、カナダのクリニックについての現実が伝わればと思います。


満を持していざクリニックに乗り込んだところ、受付のねーちゃんは電話中で、私が窓口の前に立ってもこちらを一瞥すらしてくれず。
そのままどうしたらいいか分からずマゴマゴと椅子に座って待っていたが、あとから来たカナディアンのおっさんが窓口で受付を済ませるのを見て、あわてて自分もその後ろに並ぶ。
愛想のないおねーちゃんに「なんちゃらカードを持っているか」と聞かれ、よくわからないまま、保険証を見せると「なんだこれは」とただ不審がられる。
前に住んでた州ではこれで診察が受けられたんだよ!と必死に説明するも、「80ドル払え。キャッシュで」と無情に言い放たれる。

80ドル?!


18ドルの聞き間違いであることを期待しつつ聞き返してみるも、本当に80ドルでおののく。しかもキャッシュで?!せめてカード払いにしてポイント貯めたいYO!!

ショックで固まる私に、もう一人の仕事のできそうなおねーさんが、「オマエはこの州の保険カードを持っていない。しかも外国人患者である。だから80ドルを払わなければいけない。キャッシュで。」と淡々と説明する。
一瞬このまま帰ろうかとも思うが、腫れあがった両手のことを思い出し、泣きながら院内のATMでお金をおろす。

そして悲しみに打ちひしがれながら順番を待ち、名前を呼ばれ、誰もいない質素な小部屋に通される。これは前回とまったく同じ。
そしてこれまた前回同様、おっさん(医者)がようやっと部屋に現れた。

ふつーに「How are you?」と元気いっぱいに聞いてくるので「元気じゃねーわ」と答えると、「オー!今日は一体どうしたんだーい!」と劇団員のごときテンションで聞いてくる。
こっちも負けじと、「とにかくこいつを見てくれYO!!」と腫れあがった両手を見せると、「オー!一体君に何が起きたんだーい!」と引き続きテンション高くリアクションしてくる先生。

とても… 愉快で、フレンドリーで、良い先生でした。

時間のリミットもあるためか、てきぱきサクサク診断を下し、クスリの説明などをしてくれ、診察はサクッと終了。
診察費を払うこともなく、処方箋を手にクリニックを後にしたのでありました。

ホントに何のオチもないつまらん話で申し訳ない。
なんで書こうと思ったんだろう…

あ、そして80ドルを返してもらうべく、オンラインで手続きをして今経過を待っているところです。80ドル… 大金ですよこれは…

そしてカレッジの担当者いわく、今はわりとどこの州でも?留学生などは、初診料としてそれくらいのカネを取られるようになってきているとのこと… 
ちゃんと保険に入っていれば、多分あとから取り返せるようではありますが…
せめてカードで払えるようになってほしいですねー…

果たして私の80ドルは本当に無事戻ってくるのでしょうか…



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