マレーシア社会のヒエラルキーに驚いた話

ちょっと私のブログ、毎回いちいち文字数大杉内と思ったので、小分けにして書いてみます。って、前回の記事も普通に長いけど…

マレーシアに短期滞在していたときに、わりと衝撃的だったことがありまして…
それについてちょっと書いてみたいと思います。



マレーシアに行く前に私がイメージしていたのは、「多国籍で、いろんな人種が混ざり合って共存している」「マレー系や中華系といったマルチカルチャーが入り乱れている」というものでした。

で、実際に行ってみて目の当たりにしたのが… 完全なるヒエラルキー社会!
これは本当に衝撃的でした。
どういうことかというと、大きく分けて、3つの人種でマレーシア社会は成り立っています。マレー系、中華系、そしてインド系です。
で、ヒエラルキーのトップは誰か!と言いますと、これはもう間違いなく中華系。商売上手で無駄遣いはせず、お金をガッチリ貯めて、不動産などにしっかり投資。で、真ん中は、土着の民、マレー系。聞いた話では、役所関係の職種などに就く際に、マレー系は優遇されているそうな。なので、社会システムに守られている存在といえましょう。で、失礼ながら、インド系は一番下かな… と私は感じました。
(これはあくまでもわたくし個人の感想にすぎず、何の学術的ソースもなければ、特定の民族、人種を貶める意図などは毛頭ございません!)

ただ、ショッピングモールなどへ行くと、いい服着て高価な買い物をしているのは中華系、レジ打ちやモップ掛けなどをしているのはインド系、とあからさまにはっきり分かれていたので、結構びっくりしました。
まあ、インド系のモールに行けば、もちろん買い物してるのはインド人だらけだし、庶民的な中華系ももちろんたくさんいるんだけどね。
で、そんな彼らの文化が混ざりあって、マルチカルチャーな雰囲気を醸し出しているのかといえば… まったくそんなことはなく。

これはカナダに来てからもしみじみ感じたことですが、ただ、お互いのコミュニティ、文化社会が、同じ地域に共存しているというだけで、まったく混じり合うということはないのでございます。ただ、マレーシアの場合、露骨なまでに、経済的なヒエラルキーが見えてしまい、呆然としたというところです。

更に、その他に私が出会った(というか、人づてに知った)のが、白人系の駐在員たちの存在です。彼らは一等地(?)に立つ高級なコンドミニアムに住み、夜な夜な同じエリアにあるオサレレストランで食事を楽しみ、オサレバーでオサレカクテルを楽しむという、また全然違った生活を送っているのです。

(私が滞在した家は、お湯が出ない仕様で、毎日水シャワーでしたよ… 温暖な気候だからいいとはいえ… 雨の日とか泣いたね…)

別にそれがいいとか悪いとかということではなくて、単純に衝撃を受けた、というだけの話でございます。
もちろんあり余る資産をもって移住する人たちにはまったく関係のない話でしょうが、そういう側面を垣間見て、なんかモヤッとするものを感じてしまったといいますか…
私が理想を夢見すぎてたってことなんでしょうかねー…

ちなみにマレーシアでのごはんですが、インド人経営のカレー屋は美味しかったので何度か行きました。中華系の飯屋(なんて言うんだっけ… 自分で好きなものを好きな分盛って、最後にお会計する方式の店)も安くて野菜もとれて美味しかったので重宝しました。




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