マレーシアに短期留学、実際どうだったか



えー、無駄に金を使ってあちこち海外に出かけていたアラフォーですが、フィリピン留学だけではなく、台湾やマレーシアにも語学留学という目的のため、短期で滞在していたことがあります。
フィリピンは3週間ぽっちという超短期でしたが、マレーシアには2ヶ月弱くらいいたのかな… 本当はもっといるつもりだったのですが、諸事情により早期撤退致しました。



最近では某ガクト様(ボカシてない)がマレーシアにお住まいとかで、豪華なお屋敷を披露されていたそうですが、リタイア後のステイ先や、永住しやすい国としてもマレーシアは人気だそうな。
消費税を廃止するというマハティール政権の英断もニュースになっていましたねー。
温暖で英語も通じて、さらに消費税もないと聞くと、めっちゃいいやん!と思ってしまいそうですが、実際のところどうなのか。
超短期とはいえ、実際に住んでみたわたくしの独断で書かせて頂きます。

マレーシアに滞在したのは、フィリピン留学と同じく、30代後半のときのことなんですが、そもそもなんでマレーシアに行ったのかというと、まあ、安くて近い、ということがまず最初に挙げられます。そして、当時わたくしは英語の他になぜか中国語も勉強していたので、マレーシアなら両方勉強できるやんけ!というアホ丸出しの単純すぎる発想で、マレーシア行きを決めてしまいました。
この時はエージェントなど通さず、自分でネットで見つけた学校に直接コンタクトをとり、入学を決めました。今思えばこれが敗因の一つだったのかも…

フタを開けてみたら、英語も中国語も学べます!が売りのはずの学校が、「生徒が少なくて、今は中国語のクラスは開講してません。テヘ!」というありさまで、もうしょっぱなからガックリ。マレーシアに来た意味ないやんけ…と脱力。
で、これは行く前から承知しておったのですが、現地で話されている中国語は、いわゆる普通話、私が学んでいた北京語(マンダリン)ではなく、広東語もしくは福建語がメインなんですよね… なので、フィリピンにおける英語と同様で、実際に街で中国語を話すという機会もほとんどなく…
ただ、ホームステイした家のマダムが中華系だったので、時々中国語で会話してました…
ついでに英語のクラスについていうと、なぜかリビア人がやたら多く、クラスメイト約15人?(忘れた…)のうち、半数以上は彼らだったような記憶が。あとは日本人が一人、のちにマブダチとなるコリアン女子、そして中国人が5人くらい?だったかと。あ、なのでたまに彼らに中国語で話すと、おおー、とウケた記憶がわずかにあります…(しょうもない)。
で、その学校はイギリス人だかアメリカ人だかの夫妻が経営していて、ネイティブの英語が学べます!と謳っていたのだが、実際のところ、夫は営業活動に忙しく、奥さんはキッズクラスの担当のみ。私たちのクラスは、現地の先生が教えるというもので、これものちにクレームが出ていた。なぜなら、先生たちは中華系マレーシア人で、アクセントがめちゃくちゃ強い!
別にそれはそれでアリなんだが、「ネイティブの英語が学べるといっていたのにウソじゃねーか!」と数人からの文句が出て、私が去る頃には、オーナーが教壇に立つことが増えておりました。

しかし日々の授業で英語が伸びてる感もなく、もう一つの目的だった中国語は学べず、このままここにいても意味ないんじゃないかと思い始めたわたくしは、早々に撤収の準備を始めることにしたのでありました。(その後、学校のスタッフ、そして家主のマダムと、デポジットの返金を巡って大バトルののち、見事勝利を収める。こういう実戦wの方が力になるし、自信にもなりますね…)

で、学校のすったもんだはさておき、住環境としてはどうだったのかと。
わたくしが滞在していたのはクアラルンプール(略してKL)ではなく、ペナン島だったので、また都会とはちょっと違った感想になるかもしれませんが…
あくまで個人的な感想を申しますと…

マレーシアが理想の永住先とか、ありえねーわw

という毒を吐かざるを得ません…
(大好きで実際にステイしている方、ごめんよ。)

ビザの取りやすさとか、物価の安さとかについて私はよくわからんのですが、私的に致命的だと思ったのが以下の2点!

・イスラム国家なので、豚肉が手に入れづらい
・イスラム国家なので、酒が手に入れづらい

超どうでもいいw って感じですが、ハムが売られていないというのは結構衝撃だったよ… そして私は豚肉が好きなもんでね…
まあどっちも手に入らないというわけではなくて、スーパーの片隅の薄暗がりで、まるで何かヤバいブツか何かのような扱いでひっそりと売られてはいます…
でもなんか… 後ろめたいっつか… なんでしょうね、あの背徳感…

酒も… カナダに来て1年半近く経った今、飲まないのが普通の生活になってしまいましたが、当時は「No Life No Beer」という人間だったので、禁欲的なマレーシアの環境はわたくしにとっては衝撃的でした。
まあ、駐在者とか外国人が住んでるような高級なエリアには、それなりにオサレなバーとかレストランがたくさんあるので、そういうところに行けば堂々と飲むことができます。
しかし、それ以外の世界では、やっぱり飲酒はそんなに一般的なことではない印象を受けました。
あとはもちろんインフラとかサービスについてはまだまだこれからという感じだし、KLは治安が結構悪いと聞きました。

もはや数年前の話ですし、わたくしはペナンの小さなエリアのことしか知らんので、今はもっと日本人にとって住みやすい状況になっているのかもしれませんが、それにしても、なぜマレーシアがあんなにまで、リタイア後の永住先としてもてはやされるのかよくわかりません。
まあ確かに「それなりに安く、それなりにインフラが整っていて、それなりに安全」という、全てが「まあまあ」というラインで、平均点をキープしているのかもしれませんが…
消去法というか… 積極的にそこまで推す何かがあるとは思えないのですよ…

でも、もしも「マレーシアの永住ビザ無料であげるよ」と言われたら、一応もらっときますねw







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