「カレッジ留学」は、する価値があるのか?


この間も似たようなタイトルで書きましたが、今回は「カレッジ留学」にフォーカスして書いてみたいと思います。
カレッジ留学って、いわゆる正規留学に含まれると思うのですが、高校留学とか4年制大学留学に比べてどれくらいの割合いるんだろうか…
ってそもそも正規留学って何?って感じで、ググってみたんですがはっきりとは定まってない模様。



語学留学以外をそう呼ぶのか、「卒業を目的とした留学」のみをそう呼ぶのか、じゃあ交換留学は?入学して、1セメスター、2セメスターだけで離脱するのは?
と疑問が湧いてきてしまう。

まあそんなことはさておき、完全なる個人的なイメージでいうと、「カレッジ留学」ってあんまりメジャーではない気がするのですよ。
一番多いのが語学留学で、次が4年制大学へのガチ留学ってイメージ。

で、自分のことを棚に上げて言うのもなんですが、カレッジ留学って… どういう人が、どういう理由でしてるんだろうかと。結構謎じゃないですか?
アメリカとか他の国のことは知らんのはもちろん、自分の周囲の子たちのことしか知りませんので、完全なる主観でしか言えませんけども…
他の国からの留学生たちを見てるとはっきり分かるのが、まず、カナダのカレッジを卒業すると最長3年のワークパーミットが出るので、それを足掛かりに永住権を狙うパターン。中国人はもちろん、インド人、ベトナム人、韓国人、ウクライナ人… 私の周りにいる留学生のほとんどは、これが目的だと思う。
中国人の子たちは、特に本人の意思ではなく親に送り出されてきた子たちも多い。で、その子たちがこっちで永住権を取得したあかつきには、一族郎党でカナダに移住しようというプラン。すごいよね、その熱意というか、パワー。

アメリカなんかだと、四年制大学に進みたいけど学費がバカ高いから、少しでもコストをおさえられるカレッジからスタートして、その後編入… みたいなプランを描く人も多いようですが… 私の周りにはそういう子はいないなあ…
まあ、永住権取ると学費もローカルと同じになるので、まずは働いて永住権とって、それから考えよう… という感じかも。

じゃあ、カレッジに来てる(私の周りの)日本人は?というと…



これな…



前にもチラーっと書いたかもしれないけど、正直、「なんでキミ、カレッジ留学したん?」って感じの子が多い。

いや、アラフォーでカレッジ留学してる私に言われたくないだろうけど!
唯一の例外を除いて、私の周りに「カナダにこのまま住みたい」と言っている子はいません。まあ、私らの住んでる町がド田舎で、若い子には特に何も遊ぶところがなくてつまらん、っていうのもあるかもしれないけど。みんな一様に「日本に帰りたーい」って感じ。もちろん全員に直接聞いたわけではないけど、卒業後の話を聞くと、そんな感じの模様。

こっちにいても、毎日日本人の友達と遊んで、日本人の彼氏/彼女と付き合って… 学校のクラブに参加することもなく、バイトするでもなく… 英語もたいして伸びず…

まあ、いいんですよ。私だってたいした考え無しに「海外に住んでみてえな」と、軽い気持ちで来て、私は幸か不幸か、わりとカナダの生活が気に入って、もう少しこのままいてえな、と思い、これまた運よく仕事も見つかったってだけなんで、根本は同じなんですよ。
他の日本人の若者たちも、「カナダに留学した~い」と思って来て、実際住んでみたらイメージと違って、でもまあとりあえず卒業はしとこう、って感じなんだろうなあ。

でも彼ら彼女らを見てると、日本に帰ったら帰ったで、大変だろうな…と思ってしまうのです。なので、カレッジ留学を全面的に(特に若者に)勧めることは私はできないのでござるよ…
なぜなら、カナダに残るにせよ、日本に帰るにせよ、彼らの肩書は「カナダのカレッジ卒」でしかない。で、それ相応の英語力があればまだしも、正直(私も含め)企業の期待値に達しているとはとても思えない…
さらに日本で就活するとなると… 海外のカレッジ卒って、いわゆる大学卒とは… みなされない… よね?

そうなると、数百万円と約2年間を費やしたのに、日本に帰ったら良くて短大卒扱い、あるいは専門学校、もっと悪いと高卒扱い…?
いわゆる「大卒」案件には応募できない気が…

しかも今時、英語のできる大卒の子なんて腐るほどいる。
中国や韓国から、二か国語、三か国語のできる若い子たちがどんどん日本にやってくる。
そんな子たちと競っていけるとはとても思えないのよね…
大企業や有名企業を目指すのでなければ別にいいんだろうけども… 旅行業界とか、サービス業は今、人手不足だから、そういう業界だったら引く手あまたなのかも…?
(ただ、日本だとそのへん、ブラックが多いイメージ…)

もちろん、留学して経験したことは決して無駄にはならないだろうし。
だから留学自体を否定しようとは思わない。
思わないけども…

たとえば身近に、日本の高校生がいて、「私、卒業したらカナダのカレッジに留学したい!」って言われたら、即答で「いいねぇ!」とは言えない気がする…

いかにも年寄りくさいけど、「留学して、その後どうするの?」って聞くかなあ。
でもその年頃で、あんまり先のこと考えたりしないし、逆に考えすぎててもどうかと思うし…
むつかしいですね…
昨日書いたことにもつながるけど、おカネがたーんとあるようなおうちだったら、「カレッジじゃなくて、四大に留学しなさいよ」って言うけどね。
この年になってやっとこさ分かったけど、やっぱり「四大卒」の肩書って、大きい…
私は人に言えるような立派な大学は出ていないけど、それでも大学に行っていなかったら、だいぶ人生違っていただろうな、と(悪い方の意味で)時々思う…
せつない話だ…
もちろんこれは日本に限らず… カナダでも四大卒の給与は、そうではない人たちよりもだいぶ高いというデータを見た。

つまらん大人の意見になってしまうけど、もしも日本の高校生が「カナダのカレッジに留学したい」と言っていて、でも4年制大学に留学するほどの余裕もなさそうな家庭の子だったら、「日本の大学に行って、交換留学しろ」って言うかもな…
あるいは、大学卒業後(数年間社会人やって貯金して)大学院に留学しろって言うかも。
(私ももうすこし、大学院留学について調べてみれば良かった… とたまに思うが、そもそもたいした専門性もないし、バリバリの文系なので、おそらく無理だっただろう… よくしらんけど…)

そんなわけで、大人留学に続き、カレッジ留学についても、自分はしておきながら、でも誰にでももろ手を挙げて大賛成!というわけではないのであります。

なにしろ留学には莫大なお金がかかるんでね!
お金も時間もあり余ってるっていうならなんでもどんどんおやりなさいと思いますけど、そうじゃないなら、やっぱり慎重に考えるべきだと思うんですよね。
特に今の日本は、やり直しが難しい社会になっているから、新卒カードを捨てるとか、相当な決断だと思うんだよね… もちろんそんな世の中の方がおかしいんだけども。
なんだかとりとめもなく書いてしまったが、そんな感じでございます。






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