カナダ永住権への道⑨

 


今日もヒマなのでブログを書く。ていうかこのシリーズ、前回から2ヵ月も経ってしまっていた。こんなことではいけない。もっとペースを上げていきます。
ちなみに、今日書くことはほぼピッタリ1年前の出来事です。しかしその時から今に至るまで、ほとんどといっていいほど何の進展もありません。本当に私は永住権を取れるのだろうか。

久々なので念のため申し上げておきますと、文中の略称(PNPとかIRCCとか)が分からないという方は、シリーズ第2回目をご参照頂くとよろしいかなと存じます。



そんなわけで前回は、レイオフされたにも関わらず、力業でコネにより再就職を果たし、PNPにむりやり申請をやりきった、というところで終わっていたかと思います。
州のイミグレーションオフィスからは、「すでにinviteされているので、申請書類を出す権利はある」と言われたものの、当初のジョブオファーが無効となっている今、申請をむりやりしたところで、「やっぱりダメです。残念でした!」となる可能性がゼロではない。いや、むしろ高いのでは?
更に恐ろしいのが、一体いつになったらイミグレオフィスが結論を出してくるのかが全く見えないところである。

そんなストレスフルな日々を送っていたある日のこと。衝撃的なニュースが流れてきたのです。

それは、「カナダの公立カレッジ、大学を卒業した人を対象とした永住権プログラムが発表されるらしい」というもの。
実はこれを匂わせるような噂は、だいぶ前にキャッチしていたのですが、その頃はまだ都市伝説の類を出ず。そんな美味しい話があるわきゃない、とあまり真剣にとらえていなかったのです。
が、ここにきて再びそんな噂が再燃。しかも結構、信頼できる情報筋があちこちでこれを言い出した。

そしてついに!5月某日(忘れたw)、世界を揺るがす(大袈裟)あの!TR to PR pathway (Temporary resident to Permanent resident pathway) が、ババーン!と発表されたのです。

もー詳しい説明は省くけど(って、上のリンクから見てもらうか、もしくはこれもシリーズ2回目に載せてるのでそちらをご参照下さい)、噂通り、カナダの公立カレッジ、大学をすでに卒業した人々はほとんど問答無用(実際には多少の条件あり)で永住権申請ができるという内容になっておりました。
しかし、このプログラムの鬼畜なところは、申請がオープンになる前日に初めて全貌(申請方法、必要書類等)が明らかになったという点、そして、人数制限及び申請期限があるという点だったのです。

前日に!必要書類が初めて分かる鬼畜仕様!!!酷い!!



実際はこのTR to PR プログラムにはいくつかのストリームがあり、私が申請した "Recent international graduates from a Canadian institution" は、一番該当者が多い、つまりあっという間に制限人数に達するであろうという予測がなされておりました。
つまり、前日に発表になった必要書類、申請条件(すでに 有効なIELTS のスコアを保持している等)をいかに早く準備できるかが肝!要は、早い者勝ちである。

もうね… 地獄の2日間でしたね… ネット上でも、阿鼻叫喚の地獄絵図が展開されていました。
たとえば申請に必要な写真を撮りに近所の Shoppers へ行けば、「今日はもう何百人と写真撮りに来たわよ!」と言われ(いや、絶対盛ってると思うけど)、健康診断の予約を取ろうとすれば、田舎故ということもあり、直近が半年後!!!
他にも、過去の海外渡航歴、警察証明(当然すぐには手に入らず)、職歴、現在の仕事を証明する書類等等々… 
文字通り泣きながら書類を作り、職場のプリンタでPDFに落とし、当日は仕事を休み、最終的には上司の家の玄関先で、プリンタを借りながら作業するという有様。(協力的な上司で本当に私は果報者です…)

私の場合、すでにPNPに向けていくつかの書類は作ってあったので、それを流用することができました。アレを一日でゼロから全部用意するのは絶対無理。一体どういう状況の人間を想定したのか、未だに謎。(すでにすべての書類を持っていて、条件を満たしている=すでに別のストリームで申請済としか思えない)

たとえば、申請条件を満たしていても、有効なIELTS結果を持っていない人たちなどは半狂乱だったことと思う。(実際に試験予約が一瞬で埋まったという話も聞いた。当然、その時点で試験を予約しても間に合うはずはないのだが)


そしてまた恐ろしいことに、当日の申請画面、申請を完了した人数が刻々とカウントされる鬼畜システムだったのだ。鬼!!!
半泣きで書類を作ったりアップロードをしている目の前で、「〇〇〇〇人が申請完了しました♪」とカウントされていくわけです。本当に一体どういうつもりなんだIRCC。究極のドSシステムという他ない。

そんな鬼畜システムによる数々の難関をくぐりぬけ、私はその日の深夜になんとか申請完了を果たしたのでありました。
(申請料の支払いがうまくいかずにそこで倒れていった戦士たちもいた模様… 無念…)


ちなみに翌朝も見ていたところ、わりと早い時間に、私の申請した枠だけが制限人数に達し、門は無情に閉じられたのでありました…



何とか制限人数に潜り込めたとはいえ、ほとんどやっつけ仕事で申請したため、内容不備で却下になるリスクが非常に高い…

しかも、いったん申請してしまうと、あとから内容を見返すことができない徹底した鬼畜仕様… 
私はとにかく提出するのに必死で、スクショも取ってない… \(^o^)/ オワタ

それが、去年の5月の出来事でございました。

つまり、この時点ではまだ、PNPの方は、首の皮がつながるのかつながらないのかが不明だったというわけです。
(一応、永住権申請において、同時に複数のストリームから申請することはできるらしい。が、最終的には1本に絞らねばならず、自分で申請を取り下げることになるので申請料の払い損にはなる様子。まあ、保険と思って払うかどうか、ですね)

つづく…

カナダ永住権への道⑩







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