カナダ永住権への道⑧


ハイ、前回の続きを書いていきたいと思います。が、正直その当時の記憶がかなり曖昧なのと、今超絶眠くて頭が働いていないので、ちょっと怪しい部分もあるかもしれません。
とりあえず、前回書けなかった新たな仕事探しの話から。


毎回、それまでの経緯をざくっと書かないと、自分でさえもよく分からなくなってくるので今回も簡単に状況をまとめますと、この時点では、「州のイミグレーションオフィスに、『PNPに申請したいでっす』と挙手をして、『おけ、では必要な申請書類を提出せよ』とGOサインをもらったところ、突然レイオフされてしまい、本来の申請条件を満たせなくなってしまった。が、イミグレオフィスに泣きついたところ、『すでにGOサインが出ているので、書類を提出する権利はある。あとは知らん』という返信をもらった」という状態。
レイオフされた元の職場から半ば力ずくで必要書類を出してもらい、ムリヤリ書類提出(申請)をしたという状況でした。

で、まあ失業自体に関していえば、すぐにEI(失業保険)がもらえるので、生活に困ることはなかったんですが、やはりもしも今回の永住権申請が「やっぱオマエ駄目。却下」となった場合に備えて、プランBとしてすぐにでもフルタイムの仕事を探したいところ。(PNPの申請条件の一つが、フルタイムでパーマネントのジョブオファーがあるということ、なのです)

とはいっても、世はコロナによるパンデミックの渦中にあり、私の元職場同様、どこのビジネスも先行き不安とコロナ不況で、そうそう簡単に仕事は見つかりません。さらに、私が住んでいるエリアはもともとド田舎のため、そもそも選択肢が(特に私のようなノースキルの日本人にとっては)かなり少ない!だからコンサルさんも友人たちも、他の州に移ることを勧めてきていたわけです。

が、前回も書いた通り、そもそも私がカナダの永住権を取りたいと思ったのは、この州、この町がいいなあ、ここにずっと住みたいなあと思ったから。そして何より、他州に移っても、永住権につながる仕事が見つかるという確証がない。更に言えば、首の皮一枚とはいえ、一応PNPに申請中のため、それを自ら捨ててしまうのもどうなのか…

ということで、とりあえずはこの小さな田舎町で職探しをしてみようと試みた訳です。

が、レジュメを送っても送っても、どこからも反応はなく… まあこれは想定内だったので、だよなーと思いつつ、結局はカナダでの就活の王道、「コネ」に頼ることにしたのでございます。
非常に幸いなことに、前の職場の知り合いの日本人(留学生)が、「Oさんのレストランで働いている友達がもうすぐ辞めて日本に帰るので、空きが出るはずです。Oさんは永住権サポートもしてくれます!」との情報を教えてくれたのです。

このOさんというのが、私の現在のボスにあたる方なんですが、小さなコミュニティゆえ、わたくしも面識があったのですね。特にOさんの奥様とは何度かお話したことがあり、あとから聞いたところ、この奥様がかなり私のことをプッシュしてくれて、私の雇用につながったと。本当にありがたい。このご夫婦には本当に頭が上がりません(といいつつ、最近はOさんにいろいろ暴言を吐いている私。反省せねば)

そんなわけで、恥を忍んで現在の状況をメールにしたため、レジュメと共に送信したところ、いきなりOさんから「今日これから来られますか?」との返信が(笑)

すわ、いきなり面接か!と緊張しながら馳せ参じたところ、それすらもすっとばしていきなりその日から働き始めるという急展開w
しかしその時点ではまだフルタイム雇用とはならず、ここから半年近く、EIをもらいながらのパートタイム生活を送ることになったのでした。

とりあえず仕事にありつけたとはいえ、この先フルタイムになれるのか、更には、ダメ元で申請しているPNPがどうなるのか、不安しかない長い長い暗黒の日々(大袈裟)が始まったのでありました…

そして年が明け、2021年の5月、カナダの永住権申請において、歴史を揺るがす重大事件が起こるのです!Stay tuned!!!



しかしこうやって書いてみると、本当に周りの人に助けられてここまで来たのがよく分かります。日本人コミュニティはめんどくさいこともあるかもしれませんが、私の場合は助けられたことが圧倒的で、恩返しと恩送りを頑張らないとなあと考える今日この頃です。

そして今、採用側(というほどのものではない)に立ってみて思うのは、やっぱりカナダの職探しは人脈が最強ということです。日本のようにある程度、バックグラウンドや能力が均質化された社会ではないので、企業側も、どこの馬の骨ともつかない人間をバクチのごとく採るより、やはりある程度素性の知れた人間を採用したいわけです。これは家探しも同じですね。
というわけで、カナダでは特に、人間関係を大切にした方が吉!周りに迷惑ばっかりかけたり、不義理を繰り返していると、結果的に自分が詰むことになるかもしれませんよ…









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