海外移住は誰でもできるか?②カナダ編

 


前回、海外移住を考えるにあたっての前提についてザックリ書きました。
まあ、結構えげつないというか、どの国も移民の受け入れというのは慈善事業ではなく(もちろん難民の救済とか、そういうことも中にはありますが)、結局は自国の発展を念頭においた戦略に基づいて、基準を作って選定しているんだなということを書きました。

じゃあ、お金もスキルもないいわゆる普通の日本人には、海外移住は絶対無理なのか?というと、そんなこともなかろうとは思います。って私自身もまだ永住権取れてない上に、コロナの影響で結構危ういので、はっきりと断言できないのが悲しいところではありますが…

(※書くまでもないことですが、私は永住権申請のプロでも何でもありませんので、これらの内容は全て個人の意見に他なりません。間違ってる箇所もあるかもなので、くれぐれも鵜呑みにせず、いつもどおり話半分で聞いておいてくださいませ)


今回は、カナダを一つの例として、もうちょっと具体的なあたりを書いていきたいと思います。比較的永住権が取りやすいといわれるカナダですが、果たしてそのへんの現実はどうなのか。

(今回もなんだか、とりとめのない長文になってしまった… 途中にキュートなハムちゃん画像を挿入しているから、どうか許してたもれ)

カナダの永住権、と一言で言っても、その申請方法(ストリームと呼んだりします)はめちゃくちゃいろいろあるので、一概には言えないんですが、お金持ちじゃなくても申請できるストリームもたくさんありますし、特別なスキルがなくても申請できるケースもあります。(←私のケースな)特に今はコロナの影響で、移民を増やすキャンペーンをやっているので、以前より間口が広くなっていると言えそうです。
じゃあ、誰でも永住権が取れるの?というと、そんなこともなく、いろんなストリームを見ていて思うのは、とりあえず

①金
②スキル
③英語力

のうち、どれかがないと厳しいかな、というところです。
(私はどれもないので、今現在、というか、ずっと苦しんでいます…)
できれば、3つのうちの2つがあるとバッチリ。

ただ、①の資産については、以前はこれだけでもいけたみたいですが、だんだんと厳しくなってきているのかな?という印象です。というのは、私が住んでいるエリアでもそうなんですが、最初の数年だけビジネスやって、永住権取れた途端に撤収(別のエリアに移動)、みたいなパターンが増えすぎたのと、結構インチキがあったみたいで、「投資するだけじゃ永住権は取らせんよ」という方向にシフトしつつあるのかなと… ちょっとこのへんは別世界の話なので、印象でしか語れないですが…
でもまあお金があれば力のある弁護士雇って、コネ使ったりでいろいろ融通がきくみたいです。

②は前回書いた通りです。一番いいのはすでにスキルがあって職歴もあることですが、最初は留学生としてやってきて、カナダでスキルと職歴をゲットする、という方法があります。私はプログラム選びを完全にミスりましたが、お金も時間もかかるとはいえ、これが一番手堅い方法ではないかと思います。要は、公立カレッジもしくは大学を出て、ポスグラ(雇用主を限定されることなしに3年働けるワークパーミット)取って、永住権につなげるパターンです。数年越しの計画にはなりますが、ワーホリとか雇用主にサポートしてもらうワークパーミットよりよほど安全性が高いと思っています。

あとは、日本で調理師とか美容師、トラックドライバー、保育士、看護師あたりの経験があれば、カナダへの永住権申請に有利になると思います。全然詳しくないので、詳細については各自お調べ頂きたいのですが、このへんの職種は、カナダでも人手不足なので、IT系とかじゃなくても需要があるはずです。




ただ、スキルさえあれば③の英語力はいらないのかというと、当然そんなこともなく… 確かに、ストリームによっては英語力の基準が低めのものもありますが、実際カナダで働いて暮らしていくとなると、それなりの英語力がないとかなり厳しいかと思います。

ここでめっちゃ当たり前のことを書くんですが、同じカナダでも、人気のある州やエリアは、当然ながら、永住権申請の基準が高い傾向があります。
で、人気のない州やエリア、つまり、極寒だったりド田舎だったり、地元民ですらもどんどん外に出ていってしまう場所だと、とにかく移民を受け入れて人口を維持したいので、永住権申請が比較的しやすいという現実があります。
じゃあそういう地域で永住権申請すればいいじゃん!と思うのですが、日本でも同じですが、そういうエリアって、まず仕事がないんですよね。もっと言うと、日本人ができるような仕事がない。

都会だったら、日本食レストランとか、留学エージェントとか旅行会社とか、日本人向けのビジネスがあるので、来たばっかりの日本人でも仕事が見つけやすい。が、ド田舎だと、地元民や、あるいは同じような永住権目当ての外国人労働者たちと競って仕事をゲットしないとならないという、なかなか厳しい現実があります。
そしてそういう状況に置かれたときに、英語力すら微妙となると、もう仕事探し以前の話になってしまうという…(書いてて本当にツライ。私のことですよマジで)

なので、③の英語力については、残念ながら、最低条件と言えるかもしれません。

ただ、前回と今回の話を全部ひっくり返すルートがあって、それは何かというと、皆さんご存知、国際結婚です。たしか(今のところは)英語力もスキルも就労条件もありません。
Twitter上でも時々波乱が起きる通り、中にはチートだの簡単だの考える人も(残念ながら)いる結婚移民ですが、これも実はそう簡単ではないようです。
というのはやはり、偽装結婚で永住権につなげようとする人たちがいるため、二人の愛の軌跡を、IRCC(移民局)にあの手この手(メールの履歴とか写真とか)で証明しないとならないらしい… 
考えただけで汗が出る。
とはいえ、英語力やスキルが必要とされない、というのは事実で、更に何においてもパートナーのサポートが得られるというのはものすごく大きなアドバンテージだな、と、孤独な私はしみじみ思います… 
まあ、国際結婚ゆえの苦労というのも、なかなか大変なもののようでありますが… 
隣の芝生は青い!


長々ととりとめもなく書いてしまいましたが、とりあえず今、なんとなーく「海外移住」について考えている人は、とりあえずは現地の言語を勉強しておくことを強くお勧めします!
(これも書くと長くなるけど、英語圏以外の国を考えている場合、「とりあえず英語が通じるからいいっしょ」と考えるのではなく、現地の言語を習得することを強くお勧め致します。)

なんかダラダラ長くなってますが、次回でこのシリーズはおしまいにします。





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