カナダ永住権への道②

 


というわけで(?)前回の続きです。


と言いたいところなんですが、今日は、カナダ永住権に関連するいくつかの用語解説集とさせて頂きます。これらを理解していないと、今後のブログがおそらく意味不明になってしまうので、ほんっとーに基本的なことだけですが、サラっと書いていきたいと思います。

そして前回に引き続き、しつこくしつこく言わせて頂きますが、カナダの永住権取得を考えている方は、どうか何卒、こちらのブログは参考にしないで下さい。私の適当な解釈にしか基づいておりませぬゆえ、鵜呑みは危険でございます。夜露死苦だぜ。


①IRCC:

Immigration, Refugees and Citizenship Canada の略。カナダの永住権関係を担当する政府機関。とにかく仕事が遅い。やる気もない。どうしようもない。IRCCアカウントが何かツイートするたびに、ものすごい数の催促や抗議、怒りの声(俺のプロセスどうなってんだ、何年待たせるんだ、人の人生何だと思ってんだ、早くドン詰まってる申請を処理しろよ、仕事してんのか等々)が押し寄せる様は圧巻。
ちょっと前までは、CIC(Citizenship and Immigration Canada)だった模様で、未だに一部サイトや書類には CICと出てきては混乱を招く。このあたりにも、適当さ、やる気のなさが垣間見える。

②PNP:

Provincial Nominee Program の略。カナダ永住権への申請方法の一つで、各州が持つプログラム。簡単にいうと、各州が設定した基準を満たした人が、まず州のプロセスに申請し、審査を通過すると、州が「わしらの州にはこのお人が必要ですさかい、どうかどうか、永住権与えてやっておくんなまっせ」とフェデラルガバメント(お国)に”ノミネート”してくれるというシステム。
なので、プロビンシャルとフェデラル、両方の審査を通る必要がある。そして当然、「私はこの州に住み続けまっす!」という強い意志が問われる。が、実際拘束力はないので、PNPの基準が緩い田舎で申請をし、晴れて永住権を取ったら、スタコラサッサと都会へ移動する人々が後を絶たない。

③EE:

Express Entry の略。その名の通り、他の申請方法より早く審査が進む。2015年に始まったシステムらしい。私の知り合いで最短の人は、申請後たった3ヶ月で永住権が取れた猛者もいる。IRCCのサイトによると、現在はEEだと半年ほどかかるようだが、実際にはコロナの影響で1年くらいとも噂される。それでも他の申請方法よりは早い。その分、申請のハードルが高い。職歴や語学レベル、年齢などで持ち点が決まり、スコアの高い人から招待されるシステムらしい。底辺を這いずる私には関係ないので良く知らん。
ややこしいことに、フェデラルに直接申請する方法と、PNPを通して申請するEEの二通りがある。

New Pathway TRtoPR:

何が正式名称なのかよく分からない、突発的に発表された一時的な永住権申請システム。コロナの影響でガクッと減った移民の数を巻き返すために、今後3年間を通して、移民増やすよ計画がアナウンスされていたが、その一環と思われる。6つのストリーム(申請方法)があり、11月中旬までの期間限定だが、そのうちの3つには人数制限あり。残りの3つはフランス語話者を対象としたもので、こちらは競争率が低い。しかし、目玉だった「カナダの大学やカレッジを出て、今カナダ国内で働いている人は誰でも応募できるよー」という枠は、およそ24時間で人数の上限に達した。
必要書類等の詳細が発表になった翌日に申請オープン、しかも「働いている」という条件を掲げつつ、平日ど真ん中に、早いもの順(もちろんデフォルトのシステムエラー含む)という無慈悲かつ不平等極まりない申請方法には批判も多く、オープン当日は阿鼻叫喚の地獄絵図であった。更に、このプロセスで申請した人は、ブリッジビザが申請できないという情報もあり、見切り発車感満載。基本的にあまり深く物事を考えていないIRCCの面目躍如という他ない。

⑤Bridging open work permit:

上にも書いた、いわゆる「ブリッジビザ」。永住権申請の結果を待つ間に、本来のワークビザが切れてしまう場合に申請できる。諸条件あり。


とりあえずこんなところでしょうか。EEもですが、私自身にあんまり関係ないものはもちろん、上記のすべての解説はわたくし個人の解釈によるものですので、どうか鵜呑みになさらず、皆さん個々人できちんとお調べになることを強くお勧め致します。
全部、IRCCのサイトに載ってますので… (IRCC、いろいろめちゃくちゃではありますが、その分、サイトはよくできております。詳細すぎて訳わからんほどに。)

というわけで、次回に続きマッスル。 →カナダ永住権への道③







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