四十路過ぎがジャパレスで働いて思うこと

 


てなわけで、粛々とジャパニーズレストランで働く日々です。いや、みんないい人だし、こんなすぐに雇ってもらえてラッキー以外の何物でもないんですが、いろいろと物思う日々です。そんなわけで、四十路すぎた人間がカナダのジャパレスで働く中で思うことなどを、ポジティブネガティブ含めて書いていきたいと思います。
今回は珍しく(?)鬱でドロドロな心の内を全開にしておりますのでご注意下さい。


①キラキラの若者に囲まれて鬱になる

これな。一緒に働いてる若者たちがホントにみんな前途洋々でキラキラでな… そもそも海外大学に行かせてもらえるような家の子たちと自分を比べてもしょうがないんだけどさ… 二十歳そこそこでバイリンガル、トリリンガルとかって逸材がゴロゴロしてて、更に彼らには輝かしい未来が待っていて… さらに、サラーっと永住権申請にたどり着く子を目の当たりにしたりして、いつになく惨めな気持ちに襲われております。
さらに、レストランのオーナーが同世代でさ… 比べるのも誠におこがましいんですが、私、今までホントに何してたんだろうと… 珍しく落ち込んでしまいました。
あとは、職場の若い子たちからしたら、私などマジで不気味な存在でしかないだろうなとか…「40過ぎて独身で、ジャパレスでバイトして永住権目指してるって何…?妖怪…?」「ああならないように今からしっかりスキル磨かなきゃ」とか思われてるんだろうな… とか考え始めるとホント負のループで!
考えても仕方ないし、ホント無駄な思考なんですけどね…


②将来に対する漠然とした不安

芥川が自〇したときのセリフやないかーい!って、明るく自分ツッコミしてる場合じゃないんですよ… ていうかさ… 四十路もだいぶ過ぎて、何が「将来の不安」だよっていう… 我ながらホントにヤバい。50過ぎても「将来何しようかなー」とか言ってそうで本当に怖い。周り見てても、(オーナー含め)同世代はもう己のキャリアをガッチリ積んで、すでに後進を育てている段階だというのに。ホントにヤバいわ。本当につらい。若い頃にボーっとして何も努力をしてこなかったツケがまさかこんな形で回ってこようとは…
いや、運のいい人はそれで逃げ切れる、あるいは以前なら逃げきれたのかもしれない。が、もうそんな時代でもなければ、特に海外で暮らすとなると、本当に苦しむことになる。
ホント、これ見てる人は私のようにならないように、スキルを積んで下さいね


③お客の期待値が低くてラク

いや、こんなこと書いてるとまたすぐに痛い目に遭うんだけどさ… やっぱ日本と違ってお客が寛容で助かります。ちょっとミスして謝って説明してると、「いーよいーよ。全てOKだよー」と全然気にしていない。変な話、日本のレストランだったら、水や料理の置き方とか、いちいち細かく気を配らないと駄目だと思うんですが、こっちは水を持っていっただけでも「ありがとうー」という優しい世界。
まあ、こんなこと書いて油断してると、すぐにやらかすんですけどね…


④酒の扱いが厳しい!

以前、こんなブログを書いておりましたが、カナダ、マジで酒の取扱いについてはきちっとしてる。いや、日本が甘すぎるということを再度痛感致しました。
というのは、今回、サーバーとして働くにあたって、アルコール取扱いのライセンスを取るよう命ぜられまして。まあ、オンラインでチュートリアルを修了して、最後にテストを受けるって方式なので、家でできるのはラクっちゃラクなんですが。(ちなみに有料です。自腹です… しかも更新制です…)
オンラインコースということで結構ナメくさってたんですが、かなりガッツリやらないとあかん仕様で。めっちゃ時間かかったわ…
もうこのリカーライセンス(州によって呼び名も内容も微妙に違う模様。正式名称もよくわからん)がないと酒を取り扱えないという時点で日本と全然違うなと。日本なんて、高校生が居酒屋でバイトしてたりするもんね!(今改めてググったら一応18歳以上という法律はあるらしい)そしてチュートリアルの中でハッキリと「客を酔っ払わせてはいけません!」と言っててワロタ…(酩酊とかそんなニュアンスではあるが…) もう売らないのが一番正解やん… 
未成年に酒を提供したり、店を出た後に客が事故ったりした場合の店やサーバーへのペナルティがガチで重い!日本なんか、泥酔した客にどんどん飲ませてナンボみたいなところあるじゃん… もうほんとに全然違う。まあ車社会とか、アルコール依存症の問題とか、背景が違うというのはあるかもしれんけど。



…と、陰鬱でドロドロした胸の内から、わりとどうでもいいことまでをつらつらと書いてきました。①②みたいな闇に常に取り巻かれているわけではなく、前向きな気持ちになることもあり、基本的には日々元気に頑張っております。
ただ、あんまりこういうことを書く海外在住ブログって無いなあと思って、こんな底辺在住者もいるよーってことで書いてみました。面白く読んで頂けたなら幸甚でございます。












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