カナダに来て一番驚いたこと



すんごい今更なんですが、私がカナダに来て一番衝撃を受けたことを書きます。
しかし、もしかしたら過去にも書いてたかもしれません… モウロクしてるもんで、もし「あーまた同じ話して…」と思った方がいたらすみません。先に謝っておきます。

カナダには旅行でも2回来たことがあったし、15カ国くらい旅行したことがあるので、いわゆるカルチャーショックってやつを受けたことはそんなにないのです。
まあ、元がボーっとした人間なので、「うわー!すごい!」って感じで感情が大きく動くことが滅多にないというのもあるかも… ニブイ、ともいいます。


そんな中で、「こ、これは…」と心底衝撃を受けたのは、カレッジでの光景でした。

何度も書いておりますが、カレッジにはいろんな年齢の生徒たちがいたのですが、それでもやっぱり7~8割くらいは二十歳くらいの若者なわけです。
アラフォーの謎の日本人が、高校出たばっかりのキャピキャピのフレッシュな若者たちと日々、机を並べて勉強しとったわけです。

で、何にそんなに驚いたかというと、まず女の子たちのファッション。
といっても日本や韓国みたくバチバチにオシャレしてる子というのはほとんどいなくて、みんな素朴にTシャツ、ジーンズとかそんなんが基本です。

が、ちょっと気温が高かったり夏になったりすると、タンクトップやキャミソール一丁(って安心してください。下も履いてます)で普通に学校にやってくるわけです。
あと、海外あるあるだと思いますが、背中がパッカーンと開いてて、そこからブラ丸見せ!みたいなトップスとか、下着スケスケの服とかが当たり前なのです。


で、それも「おお…」と思ったんですが、更に驚いたのが、二十歳そこそこの男子たちが、そんな女子たちと席を並べて、ふつーーーーーーーに授業を受けていたことです。

ニヤニヤして腕をつつきあったりとか、チラチラ見たりとか、一切なく!
心底なんとも思ってない風情で、普通に座って授業を受けたり、女子と話したりしていたわけです。


あれはものすごい衝撃でした。

そういうことを男子がしないからこそ、女子たちも好きな服を着てこられるわけで。


あとは年配の女性も、ふつーに胸元が大きく開いた服を来てたり、夏にはおばあちゃんがタンクトップとか、ガチのショートパンツを履いて普通に歩いている。
それを誰も振り返って見たり、笑ったりしない。
年配の女性だろうが、おばあちゃんだろうが、痩せてても太ってても、水着を着てビーチを堂々と歩いている。


日本と全然違う…! と、ものすごい衝撃を受けました。


申し訳ないけど、日本では絶対にありえない光景だなと思いました。

少し前に、海外から来た女の子がブラが透けて見える服を着て歩いていたら、日本の若い男たちが絡んできて、ものすごく失礼な、卑猥なことを言いながらついてくる動画を見たことがあります。ホントに醜悪で、ゲロ吐きそうな動画でした。

そこまで酷いケースではないにせよ、雑誌やテレビでは「30代でこんな服はNG!」とか「アラフォーでこんなメイクはイタイ!」とか、そんな文言を見つけるのは、まったく難しいことではないと思います。
性的ないやがらせや暴力の被害者が「短いスカートを穿いていたからだ」とか、「そんな目に遭いたくなければ自衛しろ」と逆に叩かれる社会…


日本とは全然違う… と本当に、ショックを受けました。

そしてこれも前に書いた気がしますが、カナダに滞在していて、「生きやすい」と感じる理由のひとつがここにあると思うのです。

何を着ていてもいい。すっぴんで仕事に行ってもいいし、毎日バチバチにメイクしたい人はすればいい。暑ければ薄着で出かけるし、ちょっとくらいぼろっちい格好、ダサい格好をしていても誰も振り返って笑ったりしない。

これ、特に女性は身に染みて実感すると思う。


そして、早く日本もそうなればいいのに、と心底思います。

太ってたらダメとか、こんなファッションはイタイとか、化粧はマナーだとか、ボディラインが見えるからジロジロ見るとか、そういうのが一日でも早く無くなればいいのと、本当に本当に、心底思っています。



で、どうしたらなくなるかと考えてみると、そういうことを言ってる人や企業に、「それはおかしい」とハッキリ言っていくことが大事だと思います。
#Kutoo という活動が広がって、大手航空会社がヒールの強制を改めたように、批判されたり冷笑されたりしても、「それはおかしい」と、しつこく言い続けていくことが重要なんです。

それって、例えば友達や彼氏や家族が「いい歳してあんな格好して」とか「あのメイクはないわー」とか言ってたら、そこで曖昧に笑ってスルーせずに、「それはおかしいよ」と毅然と指摘するところから始まります。結構勇気がいるかもしれません。
もっと言えば、例えばすごいファッションの人や、理解しがたいスタイルの人がいたときに、「うわぁ」と思ってしまった自分に、「なんで?」と冷静に問いかけてみるところがスタートかもしれません。

私も未だに「うわー」という気持ちで人を見てしまうことが時折、どうしてもあります。
でもすぐに「いやいや…」と思い直すし、たとえ「うわぁ」と思ったとしても、それを表に出すことは慎むように注意しています。

そして男性方に言いたいのは、キレイな人、セクシーな人がいたからといって、ジロジロ見たり、チラチラ見たり、ガン見したりするのは「無礼」です。
というか、場合によってはセクハラとか、もっと重い罪になることだってあり得ます。
キレイな女性、セクシーな女性は、あなたに鑑賞されるために存在しているのではありません。それを肝に銘じて、カレッジの男子たちを見習ってほしいと思います。


そんなことを考えさせられた、カレッジでの一幕でございました。


おしまいける!














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