カナダと日本、違うなあと思ったこといろいろ



えー… マジで毎日、仕事と家の往復で、とりたてて書くことがございません。
海外生活といえども、2年近くにもなればこんなものか…
最近本当に、「海外にいる感」がまったく感じられない日々です。



なんでなんだろう
でも時々、離人症のごとく(昔一時期これだった。自己分析ではあるが)「なんで私カナダにおるんやろ」と思うことはあるのだが。

まあそんなことはいいとして、初心を思い出して、カナダに来てカルチャーショックとはいかないまでも、「ほおおー」と思ったことなどを書いてみたいと思います。


その①薄着の女子がいても、男子は見ない

これ前にも書いたと思うんですが、本当に衝撃だった。
ご存知の方も多いと思いますが、欧米の女性って、日本に比べるとかなり大胆な服装をします。
ヘソ出しとかブラ紐丸出しとか、そんなのは序の口で、下着スケスケとか、背中全開の服からブラ丸見せとか、夏ならタンクトップに超ショーパンとか、この間は水着でコンビニから出てくるティーンらしき女子グループを見かけました。

衝撃だったのは彼女たちの服装ではなく、それに対するうら若き男子たちの態度でした。
カレッジのクラスに普通に↑のような服装でやってくる若い乙女たち。
そんな彼女らの真後ろの席に座っていても、彼らはそんなもの見えていないかのごとく、まったくフツーに授業を受けたり、女子たちと会話しているのです。

うそやろ…
頑張って頑張って、紳士的にふるまおうと、平静を装っているんだろう…
と、私は思いながら、こっそりと彼らを観察していましたが、マジでそんな気配すらなく、完全なる自然体。

日本だったら間違いなく、男同士で目配せしあってニヤニヤしたり、遠慮なしにガン見したりするだろうよ。
で、「見るな」とでも言えば、「そんな格好してる方が悪い」「見られたいんだろ?」等の二次加害をしてくるに違いない。絶対、そう思う。

この違いはなんなのか。

オマケに言うと、おばあちゃんでもおじいちゃんでも、暑けりゃタンクトップやショーパンで街を闊歩してますし、それに対してじろじろ見たり、何か言う人なんかいない。

どっちが生きやすい世の中なのかってことです。
私もこの暑さなので、ショーパンで闊歩したいと思いつつ、未だに勇気出ず… (こっちのショーパンて、本気でショートなんだよね… 日本の「ハーパン」みたいな中途半端な長さのものが見つからない…)

その② 人と違うことは誇るべきことであるという強固なコモンセンス

もちろん日本でも「個性を大事に」とか言われてますけどね。口先では。
しかし、「人と違うことは良いことで、大切にすべきことだ」という観念を体感したのは残念ながら、カナダに来てからのことです。
たとえばカレッジの授業で、何だそれ的な意見を言った奴がいたとしても、先生たちは「それはユニークで素晴らしい意見だ」とか言うわけですよ。他の生徒も決して笑ったりしないし、否定しない。

なんかうまく伝えられないけど、そうか、ここでは人と違うことは「ユニーク」といって、賞賛されることなんだ、とちょっと衝撃を受けたんですよね。
人と違う視点でものごとをとらえたり、突飛な発想をすると、日本では「何それwww」とか「意味わからんw」とか嘲笑されたりすることがありますが、こちらではそういうことは一回も見たことありませんでした。
(たまにインド人がわけわからんこと言い出して、微妙な雰囲気になることはあったが… それでも20歳そこそこのクラスメイトたちは絶対にバカにしたりすることなく、先生も途中で話を打ち切ったりせず、すごいなあと感心して見ていた私)

その③ 人の話をきちんと聞くというマナーが徹底されている

まーこれもカレッジでの経験ですが。
どんなに意味不明なしょーもない意見でも、「それ全然関係なくね」という発言でも、人が喋っている間はみんな絶対に喋らない。グダグダなプレゼンでも、みんなしっかり見る。めっちゃ眠い講義でも、寝てる学生なんてほとんどいない。
万が一、先生が喋ってる時に無駄話してる奴とかいたら、他の子が「静かにしろ」って注意する。
これもまた感動したんですよね。
日本の大学なんて、寝てる学生の方が多いんじゃないか?
(毎回なぜか最前列の席に座って、ケータイいじったり寝てるバカ日本人男がいたので殺そうかと思った。先生の目の前で用そんな無礼ができるな!と。頭沸いてんのかアレ。)
保育園とか小学校の頃からきっと徹底されてるんだろうなあ。
お店とか役所なんかの窓口でも、こっちが英語グダグダでも、みんな真剣な顔できちんと聞いてくれる。あれは本当に素晴らしい。



番外編…

ネットとか自分の身の回りの日本人とか見てて思うのが、「自分の頭で物事を考えない奴が多い」ということ。

特に留学エージェントで働いてる友達の話を聞くと、「そんなことまで聞いてくるのかよ…」と愕然することが多い。
前回も書いたけど、日本人旅行者も、「それくら自分でググって解決しろや」っていうようなことを聞いてくる奴が多い。まあ年配者であんまりネットとか使えない人はしょうがないと思ってるけど。

先日、劇作家の鴻上尚史さんのツイッターだか何だったかで、「子役のオーディションの時に、子どもたちが水筒を持っているのに水を飲まないから、『飲んでいいよ』と言ったら、一斉に飲み始めた。もしやと思って『君たち、学校では先生がいいよって言うまで飲めないの?』と聞くと、全員がうなずいたので驚いた」というような話をしていて、これかぁと深く納得してしまったのですよね。

↓詳細がありました。

https://news.nicovideo.jp/watch/nw5763188


フェイクニュースや、めっちゃ一方的なニュースを、自分で検証してみることもなく信じ込んでしまう人が多いのも納得…

前にも書いた「自分がしたいことが分からない人が多い」のも納得…

「私はこういうことに興味があって、日本に帰ったらこういう仕事がしたいんですけど、どうしたらいいですか」と、しゃあしゃあとエージェントに聞いてくる留学生がいるのも納得…

自分の頭で考えさせない教育体系ができてるもんね…
テストは〇×、正解か間違いかの二つだけで、自分で考えて意見を言うことは求められてないし…
「自分の意見はひとまず置いて、みんなに合わせる」ことが美徳とされてる社会だからね…

と、なんだか日本ディスりみたくなってしまってとても悲しい。
しかし冬に結構長く日本に一時帰国できることになり、小躍りしているのも事実です。

おしマイケル!



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