「やりたいことが分からない」日本人が多いというお話


暑い!
カナダも夏は暑いです。
特に今住んでいる家は冷房がないので(我が家に限らず、古い家が多い&昔はそんなに暑くなかった&暖房に全勢力を注ぎ込んでいるため)結構ツライです。
といっても日本の猛暑の足元にも及びませんけどもね…

それはさておき、最近たてつづけに、表題の件についての記事を見かけまして。

ウーンと少し考えてしまったわけです。



確かに。

確かに… ていうか、
「やりたいことをやってる日本人」がそもそもあんまりいなくない? と思った。

いや、何の統計的データもないけども。

日本って、なんかこう、「〇〇なら、こうするもんだ」みたいな生き方?暗黙の了解が幅をきかせまくってませんか?

「大学を卒業したらすぐに働き始めるのが当たり前」「アラサーになったら結婚を考えるもんだ」とか、「結婚したら子供を持つのが当たり前」「所帯をもったら家を買うのが当然」みたいな…

自分がそうしたいから、自分が好きだから、という理由で生き方を決めたり、選択をする人があんまりいないのではないかと。
そういう機会がほとんどないのが日本社会なんじゃないかと思ったのです。

昔、ギョエーと内心のけぞったことがあったんですが、アラサーをちょい超えたくらいの頃に、男友達に彼女ができて、しばらく経った頃に、結婚とか考えてるの?と聞いたことがあったのです。(今思えばその質問もどうなのか)
その時彼が言ったのは、「この年で付き合ったら、そうせざるを得ないでしょう」みたいな言葉だったのです。
なんか結構衝撃を受けたというか。
まあ、照れ隠しもあったかもしれないし、もしかしたらそれが「普通の」考え方なのかもしれません。日本では。
「『結婚適齢期』で付き合ったら、結婚するのが当たり前!」みたいな。

でもさー!なんか… ホントにお子ちゃまでロマンチストな考え方かもしれないけど、結婚てそういうものじゃなくなーい?と。
なんか、そんな義務感というか、流れみたいな感じで結婚すんのかよーと思ってしまったんですよね…
まあ、その後彼らは本当に結婚して、仲良くやってるみたいなので何よりなのですが…

なんか、そういうふうに結婚を決める人ってもしかして多いのかなーとちょっとショックだったんですよね…(特に男性…)
イヤだなあそんなの。


って話がちょっとそれてしまったが。

今日、たまたま日本の週刊誌があったので読んでて(なんでカナダにそんなものが)、ナントカという女性ファイナンシャルプランナーの方が、相談に来た人に「老後をどんなふうに過ごしたいですか」「将来どんな生活を送りたいですか」と聞いても、答えられない人が多いのだと書いてあった。
だけれども、その上で、「いくらくらい貯金があったらいいんでしょうか」「他の人はいくらくらい持ってるんでしょうか」と聞いてくる人が多いのだとも。

うーん… とまた考えてしまいましたよ。

雑誌にインタビュー記事が載るファイナンシャルプランナーに相談に来るくらいの人たちなのだから、きっと平均よりも余裕がある人たち、それなりの地位にある人たちなのではないかと推測されるのだが、それでも自分がどうなりたいかが分からないのだなと。


日本の友人知人を思い浮かべてみても、自分の好きなことをしてる人って、パッと浮かばない。
うーん、ゼロではないかなあ。でも、少数派な気がする。
皆さん自身や、周囲の人はどうですか。

別にそれが本業とかじゃなくても、「好きなこと」が、生活の一部になってたりする人って、年を重ねれば重ねるほど減っていくような…

たとえば会社員しながらコスプレしてたり、スポーツチームで活動してるとか、バンド組んでるとか。
私の周りにいないだけか…?


かといって、趣味がない、というのともちょっと違う感じなんだよなあ。


自分がどんな人生を送りたいのか、どんな生活だったら幸せだと感じるのかってことについて、ちゃんと考えたことのある人が案外少ないのではないだろうかと。

前にもこんなことを書いた気がする…

そりゃ、半ば義務感で結婚した人が、子どもができて家庭をもって、「これが幸せだ!」と思うこともあるだろう。
あんまり興味なかったけどなんとなく就職した先で、「これが転職だ!」って目覚めることもあるでしょう。
それはそれで素晴らしいことです。本当に。


だけど、そうじゃない場合。
「あー、お金持ちになりたい」とか、「宝くじ当たらないかなあ」と思いながら暮らしてる人も多いでしょうが、じゃあお金があったら何をしたい?どんな生活をしたい?というところまで考えてみるのも良いのではないかなあと。

(まー私も含めて、マジで貧乏だと、「お金の心配をしない生活を送りたい」というゼロからのスタートになりますが… 涙)

冷静に考えてみたら、「あれ、これならそんなにお金持ちじゃなくても良くね?」ってなるかもしれないし。「そうか、自分はお金よりも、時間に余裕がある生活の方を求めてるんだ」と気づくかもしれないし。知らんけど。

まー、今の日本が、やりたいこと、好きなことができるような余裕の持てる社会じゃなくなってきてるのも事実なんですが…
(だからみんな今度の選挙は行った方がいいよ!私は手続きが間に合わなくて在外投票できないけどな…)

でも、「自分がどんな生活をしたいのか」「どんな毎日だったら幸せだと思えるのか」って、やっぱり考えないと駄目じゃなーい?(誰)

自分のしたいことをせずにずっと生きてると、楽しそうに生きてる人を妬んだりするようになってしまうのではないでしょうか。

(思いっきり偏見かもしれませんが、たとえばナイトプールやインスタ、タピオカミルクティーをキャッキャッと楽しむ女子たちをおっさんたちがしきりに揶揄するのも、なんかこういう心理から来てるのではないかと思ったり…)

なんていろいろと書きつつ、私は今まさに「自分がこれからどうしたいのか」を見失っている最中なので、個人的にもいろいろ考えてまいりたいと思います…


おしまい!




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