さよなら、カナダ

 


悲しいタイトルです。文字通り、この度カナダの地を離れることなりました。いや、一時帰国のつもりではあるのですが、いわゆるビザの関係上、次に一体いつカナダに戻って来られるか全く分からない状況です。

なぜこんなことになったのか。

言うて、すべては自業自得といいますか、自分で決めたことではあるのですが…

永住権シリーズとつながる話なので、本来は順を追ってあちらのシリーズで書けたら良かったのですが、モタモタしている間に、現実がものすごい勢いで展開してゆくもので、今回は簡単に今の状況について書けたらと思います。


まず、今のカナダにおけるわたくしの居住ステータスですが、公立カレッジを卒業した際に申請できる、PGWP( ポストグラジュエートワークパーミット)が、12月下旬に切れます
そして、TR to PR というストリームにおいて永住権申請中という身分です。
(前からブログを読んでくださっている方は、「あれ、PNPは?」と思われたかもしれません。アレはいろいろあって申請を取り下げました… これについてはまた、永住権シリーズの方で書きたいと思います。)

ご存知の方も多いかもしれませんが、PGWPって、人生で一回ポッキリしか使えないんですよ。なので、原則、再申請とか延長ができません。
そのPGWPが年内で切れる、さらにはTR to PR は、ブリッジビザ(永住権申請の結果を待つ間に申請できるワークパーミット)の対象外ということで、本来なら完全に詰みのはずだったんですが、国内の人手不足と申請プロセスの遅延に焦ったカナダ政府が、「特別にPGWPの延長措置、はーじめーるよー!」というアナウンスをしたんです。で、運良くこれに引っかかりまして。
その新しいPGWPが、本当なら10月半ばまでには届くはずだったんです。そういうアナウンスがされていたのです。

それが…未だに届かない…

不安になり、IRCCに電話して問い合わせたところ、「そんな申請は見当たらねえ。とにかく待っとけ」と言われ、ここにきて頼みの綱だったPGWP延長について、めちゃめちゃ致命的な暗雲が立ち込める。
え… メールまでもらっているのに、申請自体が見当たらないとは…?


で、とあるプロフェッショナルの方にご相談したところ、上記の政策と同時にアナウンスされていた「TR to PR で永住権申請してる人は、2年間のオープンワークパーミットに申請できるよー!」というやつに、念のため申請することにしました。
(これは、カナダに住んでいること、という条件があるため、日本に帰る前に申請完了する必要があった)
(発表当初、ワイはどちらにも該当しとるな… と思って見てたんですが、IRCCから、「オマエはPGWPの延長したるからな!」とメールが来たんで、あ、ワイはそっちなんや… と素直に受け止めておりました)


というわけで現状、

①PGWPの延長(なんもせんでええ、待っとけ、とIRCCから言われている)
②TR to PR でのワークパーミット申請(帰国前にあわてて申請)
③TR to PR での永住権申請

と、訳の分からんことになっています。
完全にIRCCマニア…


一方、ここ最近の私は日々何をしているかと申しますと。

ブログでもご報告の通り、せっかく転職したのに、たった3日で辞めてその後、定職にもつかず、ゴロゴロゴロゴロと、プー太郎生活を満喫中。いや、新しい仕事探せよ、というのはごもっともなんですが、

①この僻地で、冬に仕事を見つけるのが困難(私のスキル的にも、土地柄的にも)
②もうあの大雪、極寒の中、徒歩通勤するのはイヤだ!!!

ということで、冬は日本に帰るべー、と思ってたんです。ほいで、まあ3月か4月くらいに戻って来て、なんか仕事を探しましょ、という思惑でした。
なぜなら当初は、10月中旬には新しいワークパーミットが受け取れるはずだったんで、それをゲットしてから日本にかーえろ♪と思っていたのです。


(さらに、TR to PRは、当初のポリシーから一部変更があって、「カナダ国外で結果を待っても良い」というアナウンスがあったので、日本に帰ってしばらく過ごすことに特に問題はない)(PNPを捨てたことで、こういう選択ができるようになったというのはとても大きい)


駄菓子菓子。

上でも書いた通り、どういわけか、新しいワークパーミットが来ない。
でもまあ、10月中旬に届くって言ってたわけだし、ちょっと遅れてるのかな?そのうち届くっしょ。ワークパーミット、もしくは永住権は、私が日本にいる間に届くだろうから、大家さんにでも日本まで転送してもらって、それで入国したら良かろ、とのんきに考えていたのです。

しかし、さる情報筋から、新しいワークパーミット、もしくは永住権がない状態で日本に帰るのはリスキーである、という忠告がふいに舞い込んだのである。

③の、TR to PR がサクッと降りれば、PRホルダーとしてカナダに戻って来られるのでこちらに関しては特に問題はないが、①②の、ワークパーミット申請プロセスにおいて、「オマエ、カナダにおらんやん。日本に住んでるやん」と判断されると、最悪の場合、却下される可能性、もしくはワークパーミットがゲットできても、入国時にオフィサーに詰められ、日本に追い返されるリスクがあると…

なので、PRかもしくは新しいワークパーミットを確実にゲットするまでは、カナダ国内に留まった方が安全確実であると。「PR申請、ほぼほぼ終わるに近づいているから、オマエ、そのままじっとしとけや!」というわけである。

更には、「万が一の緊急事態では、ビジターとして入国すればいいっしょ」と考えていたのですが、この点について特にリスクがあるとその筋の者は言う。
確かに普通に考えて、永住権、更にはワークパーミットを申請中の人間が、それが下りるのを待たずにビジターとして入国しようとしたら、就労するつもりちゃうんか?と、疑われるのは必然。
まあ、ビジターとして入国するような状況はちょっと想像しづらいので、この点に関してはそこまで懸念してはいないのですが…



ゴチャゴチャ書いてきましたが、とどのつまり一体何が問題か、何をそんなに毎日思い悩んでいるのか、と申しますとね。

永住権、もしくはワークパーミットがいつ降りるのか、まったくもって誰にも分からない

つまり、一体いつカナダに戻って来られるのかが全く分からない

という点ですね。

永住権申請プロセスはだいぶ終盤にさしかかっているとはいうものの、じゃあそれが来月には来るのか?というと、そんなことは誰にも分からない。1ヶ月後?3か月後?もしかしたら半年、1年後?という可能性だってゼロではない(なぜなら、今回の特別措置であるワークパーミットの延長期限が、1年半もしくは2年という長さなのである。裏返していえば、それだけ長くプロセスに時間がかかるという意味ではないか)

そして頼みの綱だったPGWPの延長は、「そんな申請ない」と言われてしまう始末…
じゃあ、あとから申請した③のTR to PR での永住権申請は?というと、現在の予測処理日数、驚くなかれ、なんと169日である。およそ半年… しかもこれだって、「こいつ日本に住んどるから却下!」となる可能性もゼロではないのだ。


うーん、じゃあそもそも、今は日本に帰らなければいいんじゃない?
(カナダ国内に留まる限りは、たとえワークパーミット原本が届かなくても、3月、もしくは5月までは働けるよ、というお墨付きをもらっている)
確かに、今すぐ日本に帰らなければならない大きな理由もない。


しかしだ。

①すでに航空券を取ってしまった(変更はできるが、差額の金額調べたら泡吹いた)
②冬に仕事が見つかるんか?また体感気温-20度アンダーの中徒歩通勤するんか?
③もしくはこの無職のまま、じっと引きこもって冬を過ごすんか?

となり、こちらもまた正直、厳しい選択。

だったら日本で家族や友人と過ごしつつ、短期の仕事でもして、いくらか日銭を稼いだ方がマシなのではないか…
だがいったんカナダを出てしまうと、一体いつ戻れるかは分からない…
一番怖いのは、ワークパーミットも却下、永住権もNGだった、というケース…(まあここまでツイてなかったらもはや笑うしかないが…)

そもそも今回、「日本に帰ろう…」と思ったのは、ジャパレスを辞めるに至ったゴタゴタ、3日で退職からのハリケーン直撃で、「もうワシはカナダの生活に疲れた… 日本でちょっと休みたい…」と考えたからなのだった。
それがどうしてこんなことに…


あああああー、一体どうしたらいいんだー!


っていうか、もう(経済的事情から)航空券の日程通り日本に帰ることで腹はくくったんですが、実際のところ、全然くくれて無ェ!


はああああ…

ごっちゃごっちゃと長々書いてきましたが、つまりは今、そういう状況です。

とにかく、新しいワークパーミットか、もしくは永住権がサクッと降りてくれれば万事解決です。もうそれを強く祈るしかありません。

そして、日本に帰っている間も、住処をキープするために、カナダでの家賃が発生しつづけます… 爆安とはいえ、つら…


本当に、私は一体何をやっているのでしょうね…










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