ノマドとか、二拠点生活に憧れておりましたが…

 


今回は、今までずーっと何度も何度も書こうとしてはなぜか書けなかったお題について書いてみたいと思います。
そう、みんな大好きノマドライフ(?)。
憧れますよねー… 特に私は、カナダと日本を半年ずつ行き来するような二拠点生活にいたく憧れておりましてん。
しかし、実際に2ヵ国間を行き来するようになってから(といってもただの帰省だが)、だんだんと現実が見えてきたような気がするので、今日はそのへんについて書いてみます。

まずですね、これから書くことはもちろん私の独断と偏見に満ち満ちておりますし、何よりもそのほとんどが、カネさえあれば解決できてしまうことであります。
なので、ここから先は、「カネのない、スキルも語学力もたいしたことない人間が二拠点生活、あるいはノマドライフを過ごそうとするとこうなるかも」という前提で読んで頂けたらと思います。
それではいってミヨー!


①移動つらい、時差つらい

ハイ、これね。特にカナダ東部から日本列島へのフライトがね… 10時間超えてきますので。単純につらいです。まー、毎回ビジネスクラスでラウンジ利用みたいな方なら違うのかもしれませんが… それでもフライト時間が短縮されるわけではないですからね。そして時差もきっつい。ほぼ日本と正反対なので… 対策して表面的には「今回はわりとうまく対応できた!」と思っても、やっぱり1週間はなんか怠いよね…
これ、年を取ればとるほどしんどくなるんだろうなあと思うと、単純に「二拠点生活最高!」とか、「デジタルノマドになって世界中でお仕事!」ってポジティブにだけ考えられなくなってきますね…


②生活環境がベストな状態で保てるのか?

これはですね。まあ簡単に言えば、二拠点生活の場合、たとえば自宅がカナダと日本のどちらにもあったとして、それらを常にベストな状態に保てるのか?という問題。家や車のメンテナンスや管理はもちろんのこと、めっちゃしょーもない庶民的なことを言いますとですね、たとえば机ひとつ買うにしても、「でもなあ、ずっとここにいるわけじゃないからなあ…」なんていうふうにイマイチ決心がつかない。
で、気づくと、仮設みたいな状態でずっと過ごすことになる。マットレスとか部屋着とかキッチン用品とか、とにかく全てがパーフェクトに快適な状態にならない!
(私の場合は日本の家には家族が住んでるので、それなりには整ってますが、自室の状態はなかなか酷いものです)
これも、そりゃあ使いきれないほどにお金が有り余ってる人なら生じないお悩みでしょうが、こういう些細なことでも結構なストレスになります。あとは単純にコストが二倍ですからね。両方の家を維持しようと思ったら…


じゃあずっとホテル住まいとかすればいいじゃん!と思う方もいらっしゃるかもしれません。リゾートを渡り歩くというのも、オカネがあれば素敵です。
駄菓子菓子。だがしかし。
ホテル暮らしって、本当に快適ですかね?
私は高級ホテルなんてほとんど泊まったことがないので分かりかねますが、やっぱ自宅が一番じゃないかえ?多少狭くても、机周りに必要なものがそろってて、なじんだ家具に囲まれて、ニトリの座椅子に座ってレモンサワー飲んでさ…(庶民丸出し)
まあ、ホテル暮らしが続くことがストレスになるような人は、そもそもノマドライフには向いていないのでしょうが… 

あと、二拠点生活、ノマドライフは、動物を飼えないという致命的な欠点がありますね… (そりゃー一緒に移動するって方法もなくはないけどさ、動物のことを考えたら決していい方法じゃないですよね… 多分…)


③税金、保険等々

このへんのことも具体的にはわかりませんが、場合によっては結構めんどくさいことになりそうで… お金払って税理士さんとか雇えるなら別かもしれませんが(それでも国外のことまでカバーしてくれるものなのだろうか?各地で雇うとしても、トータルで管理できるのはやはり自分だけなのか…)、オカネをかけずに、自分一人でこのへんのことやろうとすると、結構手間と時間がかかるんじゃないかなあと… 
あとは例えば日本だと、居住者ではないとみなされると口座を維持できないとかいろいろ制約があるし… 
世間知らずの庶民としては、結構このへんのハードルも高いような気がしてしまうんですよね…


④家族やパートナーの気が変わったら?

これはもはやノマドとか二拠点生活以前に、海外生活そのものにもいえることなんですが、家族やパートナーの考えが変わったときに、また話し合って意識のすり合わせが必要になるだろうなあと。
あとは逆に、シングルの人がよき出会いに恵まれて、パートナーができたときどうするか?って問題もありますね。まあ、人生は予期せぬ出来事の連続なので、その都度フレキシブルに対応していくしかないんですが。




ただ、実際に私の知り合いの方で、冬は日本で過ごして、夏はカナダで過ごすというサイクルを繰り返している方がいらして、私はずーっと「いいなあ!」と憧れておったわけです。ご本人はすごく社交的で素敵な方で、どちらにも自宅があってお友達もそれぞれたくさんいて… というホントに憧れの存在。
しかし、実は旦那様が(カナダ人であるにも関わらず)毎年、「もうカナダには行きたくない。日本にずっといたい」と渋っているそうで… 他にも、旦那様の体調のことなどもあり、「もうカナダにくるのはこれが最後かなー、と毎回思うのよ」とおっしゃっていて、私は大変驚いたのでありました。そして同時に、ああ、これもまた現実だなと…



つらつらと書いてきましたが、他にも、また今回のようなパンデミックや、紛争などが起きたときに移動が制限されたりする不便、あとはそもそもビザの問題、マレーシアのように、突然国のポリシーが変わって撤収を余儀なくされるリスク等々、ふつうに暮らしてたら遭遇しないようなトラブルが増えるのは必至なんですよね。

まあ若いうちとか最初の頃は、そういうの含め、新鮮だったり、サバイブできた喜び、達成感みたいのもあるでしょうし、何よりワクワク感みたいなメリットが上回るんだとは思うのですが… 私自身が40代半ばということもあり、なかなかそういう生活を年取ってから長く続けるのはキツイだろうなあと… というかむしろ、すでにしんどいだろうなと思い始めてしまったり…

とか言いつつ、相変わらず「また台湾に数ヶ月とか半年とか住んでみたいなー」とか「韓国に一年くらい住みてえなー」とか性懲りもなく考えている自分もいるんですけどね。
まあ、このパンデミックがどうなってゆくかにもよりますね。あとは自分のスキルと健康、そして財政状況…

なんか何が言いたいのか相変わらずよくわからん文章になってしまいましたが、これから二拠点(あるいは多拠点)生活をしてみたいとか、ノマドライフ(って今更だけど死語???)にトライしてみたいと思っている方、こういうハードルがあるかもよーという感じで見てもらえたら良いのかな。まー、あとは枯れた年寄りのボヤキとでも思っていただけたら良きかと。ハイ。

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