【ワーホリ、留学生必見】メールでバイトに応募するとき、書いておいてほしい4つのこと。

 


ちょっと前にツイッターでボヤいたんですが、わたくしの勤める僻地のジャパレスにも、ごくたまに、日本人の若者から「働きたいです!」というアプローチのメールが届くんですね。しかし、それらを見ていると、いろいろと申し伝えたいことがとめどなくこみあげて参るのでございます。ということで、今日はそのへんのことについて書いてみたいと思います。
今後、ワーホリや留学で、ジャパレスで働いてみたいという方に限らず、現地のお店や企業にコンタクトを取ろうと思っている方のご参考になれば幸いでございます。(といっても私は店長でも採用担当でもないので僭越ではございますが…)

そして今回は結構長いです…

そもそも、できれば一発目のメールにレジュメをつけてくれると話が早いと思うんですよ。でも、いきなりそれは抵抗あるって人も多いと思うので、最初のメールで最低限の自己紹介をしてもらえると、受け取った側としてもありがたいし、おそらく次のステップへ進める確率も上がるのではないかなと。逆にこの時点で「なんじゃこのメールは…」と思われると、残念な結果に終わる可能性が高いので、ここはひとつ慎重になってもらいたいところです。

それから、おそらくは日本人が経営、あるいは日本人スタッフがいることが予想される店、まあ主にジャパレスですが、そういうところにアプローチする場合、そもそも英語でメールすべきなのか、日本語でメールすべきなのか、悩む人もいるかもしれません。

これはもう一概には言えないんですが、わたくし個人としては、心配だったら、両方の言語で書いとけば?と思います。ジャパレス相手だからといっていきなり日本語オンリーというのは、ちょっと微妙かもなーと個人的には思うんですよね。
というのは、オーナーや店長、ほとんどのスタッフが日本人だったとしても、マネージャーや採用担当者はもしかしたら日本語話者じゃない可能性があるからです。なんなら一発目は英語だけでもいいと思います。で、返信するのが日本語話者だったら、おそらく日本語で返信がくると思うので、そのまま日本語でやりとりすればいいのではないかと。
(あと、英語で書いたほうが「おっ、気合い入ってるね」と思う… のは私だけでしょうか…?)


まあ前提についてはこのへんとして、いよいよ本題に入ります。
カナダでバイトに応募する際、最初のアプローチがメールの場合、最低限書いてきてほしいこと、それがこの4項目だー!


①働けるビザを持っているのか?そしてその期限は?

これな。基礎の基礎、応募する以前の問題なんですが。カナダの場合、たしか語学学校の学生さんは働けなかったのではないかと。以前、カレッジ付属の英語プログラムに通う予定の若者がアプローチのメールを送ってきたことがあるのですが、まあ諸々の事情でご縁はなかったのですが、のちのち、「そういえばあの子、ビザ的に働けないのでは…?」と物議をかもしたことがありました。
そして、働けるビザがあった場合でも、雇用主はその期限を非常に気にします。日本人向けの求人サイトを見ればわかる通り、ほとんどの場合最低条件として、まず働けるビザを有していること、そしてその期限が数ヵ月あること、と明記している雇用主がほとんどだと思います。それくらい、雇う側にとっては最重要項目なのです。
さらにカレッジや大学に通う学生さんの場合は、週に20時間までなどの条件がありますので、そのへんについても一言書いておくと、雇用主側はとてもわかりやすいかと思います。


②そもそもあなたは今、どこにいるのか?いつから働けるのか?

これ、先日送られてきたメールに関連するのですが、自分が今現在、どこに住んでいるのかを書いてほしいなと… 
「〇月からカナダにいます!」とか書かれましても、雇用主側としては、「えーと… で、今どこにいて、当店ではいつ頃から働けるんでしょうか」としか言いようがないんですよ。
すごい人だと渡航前に日本からメール送ってきたりするんですが、その場合でも、せめていつ頃、当地にお越しになる予定なのかを教えて頂きたい。というのはやはり(おそらく当店に限らず)どこも、繁忙期には人を多く雇いたいとか、地元の学生が卒業とともに辞めていくタイミングでまた人を採らないと、というように、募集のタイミングというものがありますので、そこにうまく合致するようであれば、「ちょっと会ってみようか」という気になるわけです。
要は、「いつから働けるのよ?」ということを明記してほしいんですよね… それが分からないと、店側としても応えようがないんです。




③希望のポジションは?経験は?週に何時間働けるのか?

たとえばレストランの場合、大きく分けてサーバーとキッチンにポジションが分かれます。これもせめてどちらのポジションが希望なのかを書いてほしいんですよね… 
もしかしたら中には、「なんでもいいから働きたい!なんでも頑張ってやります!」という人もいるかもしれないんですが、店側としてはちょっと扱いに困るかも… 
そしてそういった場合に限らずですが、過去の職歴というか経験についても、一言でいいので書いておいてもらえると大変参考になります。
全然たいしたことじゃなくて良くて、日本で、居酒屋のキッチンで働いてました、とか、ウェイトレスの経験ありますとかでいいんです。そのへんのことが全く書かれていないのに、「なんでもいいです!なんでもやります!」とか書かれても、正直困る。

まったく何の経験もないという人は、日本にいる間、レストランなりカフェなり、関連した業種での経験を短期間でもしてもらった方が良いと思います。
飲食業って、経験したことのある人はお分かりだと思うんですが、結構タフな世界でもあるので、まったくの未経験の人だと、ビックリして辞めちゃうんじゃないかという不安があるんですよね…(日本人ではないけど、数回来ただけで辞めてしまったスタッフが実際におりました)
何の経験もなくて「何でもやります!」みたいな人より、飲食業の裏も知ってて、「あーレストランね、ワロスワロス」みたいな人の方が安心といいますか(意味不明)。

更に、週にどの程度働けるのか、働きたいのかを正直に教えて下さい!これ、採用する側としてはかなり重要です。特に学生さんの場合、ビザ的に週20時間の縛りがあるのは周知の事実ですが、テスト期間とかはおそらくあんまり働けないと思うので、そのへんのこともあらかじめ(もちろんわかる範囲で)書いてくれた方がお互いのためかと思います。フルタイム希望の人であっても、「最低でも週に〇時間働きたいです」とか、ある程度の希望を書いてくれた方が、あとあとトラブルにならずに済むと思います。

一番ダメなのが、「何時間でもいいです!いつでも働けます!」とか言っておきながら、あとになって「〇曜日は入れません」とか「夜は〇時には上がりたいです」とか言い出すパターン… お互い不幸になるだけなので、ヘタに盛ったりせず、ある程度の希望、事実を書いて頂けるとよろしいかと。



④あなたの英語レベルを教えて下さい!

これな。
できれば「日常会話程度」とかじゃなくて、TOEICとかIELTSのスコアみたく、客観的な基準だと助かる。あるいは「イエローナイフのお土産屋さんで働いてました」とか、「来月からカレッジ入学予定です」とかだと、大体の英語レベルが推測できるのでありがたいんですが、そのへんについて何も書かれていないと、これまた判断に困る。
もしかしたらジャパレス=日本語環境と思い込んでしまっている人もいるのかもしれないのですが、もちろんお客とのやりとりは英語メインだし、サーバーなら電話応対もあるし、キッチンだっていろんな国出身のスタッフが入り乱れて働いているケースがほとんどだと思うので、どの程度の英語力なのかは、やはり雇用側としてはかなり気にするポイントなのです。
そんなこともあって、メールの文面を英語で書いてもらえると、このへんの意味においても助かるわけです。(ローカルの友人による代筆やテンプレのコピペなどは論外ですよ!)



長々と書いてきましたが、まあこんなところでしょうか。

まあここまでいろいろ書かないにしても、たとえば
「〇月からXXカレッジのホスピタリティプログラムに入学予定です。ビザの都合上、セメスター間は週に20時間までしか働くことができませんが、週末を中心に、サーバーのポジションを希望致します。」
とか、

「ワーホリビザなので、就労時間の制限はありません。フルタイムのキッチンスタッフとして、週に40時間程度働けたらと思っておりますがいかがでしょうか。英語力に関しては、今も勉強中で、〇月に受けたTOEICでは700点でした」

とか、そんな感じでさらりと書いてもらえると、受け取った側としてはかなり助かるし、「この子はデキる!」と感動します。
大事なのは、受け取った側のことを想像して書く、そして盛りすぎない!


もちろん皆さんご存知の通り、ここカナダでも飲食店を始めとするサービス業全般は空前の人手不足ですので、多少ポンコツなアプローチであったとしても、就労のチャンスは大いにあるとは思います。
ただ、最初のイメージってすごく大事なので、やっぱり一発目で「おっ」と思ってもらえるように、簡潔かつ要点をおさえたメールを送れるといいんじゃないかなと。

ご参考になれば幸いです。





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