とんちで大学に入った話

 


今日はですね、高校時代にとんちを使って大学に入った話を書きたいと思います。
なんか先日ふいに、「大学に行こうと思った高校時代の自分、ナイス!」と思ったんですよね。
まあ別に人様に自慢できるような有名大学でもなければ、大学を出たことで明らかに得をしたとかいう経験はないんですが、でも、多分、出ておいて良かったと思います。おそらくですが、自分が知らぬうちに多方面で恩恵を受けていると思います。

そもそもわたくしが通っていた高校というのは、はっきり申し上げて、中のやや下、といったレベルの、本当に何の特徴もない、ダサいだけの田舎の県立高校でした。わたくし本来は、中の中レベルの高校を目指していたんですが、もろもろの理由(通学が結構大変そう、併願?滑り止め?の私立に絶対行きたくなかった等)から、土壇場でレベルを落とし、安全圏を狙ったがゆえ、そんな結果となりました。

で、入ってみたらやっぱり、私と同じように妥協して入学してきた学生が多いのか、愛校心などカケラもなく、校内行事は1ミリたりとも盛り上がらないし、勉強を頑張るでもなくグレるでもなく、部活動に打ち込むでもなく、本当に、無気力を絵に描いたような生徒しかいませんでした。
わたくしも、毎日ひたすらボーっと過ごしていたので、高校時代の記憶がほとんどありません。自分のクラスも担任も思い出せず、高校時代の友人にあきれられたほどです。学年に何クラスあったのかすら思い出せん。(あ、でも変な先生たちのことは覚えておるわ。)


まあ、いわゆる底辺校とかバカ高校というほどではないんですが、学校自体が進学指導に力を入れているわけでもないので、現役で大学に進む学生というのはゼロに近く、卒業生の多くは短大か専門学校、あるいは就職というのがほとんどのパターンでした。

そんなわけで、進路を考える頃には、わたくしもなんとなく、短大か専門学校に行こうかな…と、資料を取り寄せたり、自分でも受かりそうな短大などをリサーチしたりしておりました。


が、そんなある日ふと、「…大学というものに行ってみてえなあ」とぼんやりと思ったわけです。なんか四十路直前の、「海外に住んでみてえなあ」という発想に通づるものがありますが、例のごとく貧しい想像力で頭にポワーンと浮かんだのは、芝生のキャンパスでキャッキャウフフと談笑する若者グループの姿でありました。我ながら本当にどうしようもねえ。


とりあえず親に、「我、大学といふものに行ってみむとするなり(土佐日記)」と告げてみると、「国公立しか無理だよ」という至極簡潔、そして容赦ない言葉が返ってきました。


国公立大学…

この名もなき田舎のくそダサい三流高校から、ストレートで国公立大学に受かったものなど前代未聞である。

そして当然のことながら、貧しい出自のわたくしに、浪人するなどという選択肢はない。

どうするか。


で、当時の足りない頭でまず考えたのは、

真っ向勝負では受からないだろう、ということであった。
今から必死に勉強しても、おそらくどの大学にも引っかからないであろう、と、悲しいながらも、冷静に自己分析を行ったわけである。

じゃあどうする。

そしてわたくしは、更なる戦略を練ったのであります。



すいません、例のごとく長くなってしまったので続きます。
続きが気になるでしょう!わっはっはー!











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