物事はなんでも表裏一体なので

 


仕事がヒマになったとたん、ブログを量産。そして良い画像が見つからなかった時の、いつものネコチャン画像です。
ここ数週間、ポワーンと考えていたことなのですが、物事にはなんでも、良い面とそうでない面があるかもな… ということです。まあ、昔からさんざん繰り返し言われていることではありますが。
で、だったら自分の身に起きた最悪な出来事にも、ポジティブな作用を見出すことができるのか?と考えてみたわけです。

といっても、この世の中、どう考えても救いようのない悲惨な出来事、凄惨な事件、事故があるわけです。そういう事象に襲われた人に向かって、「でも、いい面もあるはずだよ!」なんて言うのはもはや暴力以外のなにものでもありませんので、今回は私の身の上に起きたことを例にとって考えてみました。

たとえば、今わたくしは残り2年のワークパーミットを保持しており、永住権取得を目指して、今はなぜか和食レストランでせっせと働いております。雪の降る中トコトコと歩いて出勤し、何時間もひたすらジャージャーと皿を洗い続け、食洗器のヘドロ掃除なんかをしていると、どうしても「なんでこんなことやってんだろ。40歳で海外来てまでこんなことやっててアホちゃうか自分」と、イヤになることもあります。
しかし、見方を変えれば、このパンデミックのさなかでも仕事にありつけたというのは僥倖ともいえますし、さらにありがたいことにカナダ政府からは失業手当も給付されています(しかも1年!)(※働いて得た給与の半分は引かれてます)。これをラッキーと言わずして何といいましょうか。

もっと言えば、私は2019年の11月に日本へ一時帰国したのですが、カナダに戻ってくるタイミングがずれていたら、完全に入国規制に引っかかって、ワークパーミットの期限がどんどん近づいてくるのを、日本でじりじりしながら待つしかなかった可能性すらあります。完全に偶然ではありますが、パンデミックが本格化する前にカナダに帰ってきて、普通に日常生活を再開できたのは本当に幸運だったと思います。
しかしこれをまた負の側面でみると、「コロナのせいで日本に一時帰国できず、カナダから出られない状態」と言うこともできるわけです。(厳密にいうと、日本には帰れるが、カナダに戻って来られなくなる可能性が高い)

12月に大ショックを受けたレイオフのことも、今振り返って考えてみると、悪いことだけではなかったなとすら思います。もちろん、やっとこさ永住権申請にこぎつけた矢先のことで、また0からのスタートになるという絶望的な状況に変わりはないんですが、それ以外の点では良いこともあったなと。
たとえば、オモローで誠実なオーナーのもと、多国籍かつナイスな同僚たちと一緒に働けること。カナダで失業しても、自力で(ほとんどムリヤリ)次の仕事をゲットできたことは我ながらよくやった!と思えます。

といっても、冒頭に書いた通り、どう考えても最悪としかとらえようのない事態、事象は誰にでも起こり得ますので、何がなんでも必ずポジティブな点を見出す必要はないとは思うんですよね… 

でもまあ、悲しい出来事、アンラッキーな出来事などに襲われたとき、ただひたすら絶望の淵に打ち沈むのではなく、ちょっと時間が経ってからでも、少し客観的に考え直してみると、もしかしたらそれによって得たもの、気づいたこと、そして次のステップに進むときに役立ちそうなヒントが見つかるのではないかなあと、そう思う次第でございます。

おしまい!




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