海外永住は誰でもできるか?③向き不向きはあるのか編

 


ダラダラと書いてきた本シリーズも、今回でおしまいです。海外永住にあたってのシビアな現実とか条件について超おおまかに書いてきましたが、今回は「そもそも海外に住むにあたって、向き不向きはあるのか?」というトピックについて考えを述べてゆきたいと思います。

このトピック、常にいろんなところでいろんな人が意見を述べておられるんですが、正直わたくしはよく分からないw
なぜなら、住む場所や理由やタイミングや条件について、あまりにも違いすぎるので、こう!と断言することができないんですよね~。

たとえば駐在なんかで渋々海外に出されても、会社や周りの手厚いサポートがあれば、毎日日本食食べて、快適な家に住んで、異国ならではトラブルに晒されることなく暮らすということも可能なのかなと思います。実際、私の住むエリアにも、そういうおじさんがいたみたいです。毎日のように和食レストランをローテーションして、日本人と過ごして… みたいな。そういうケースだと、あんまり海外生活の不便さとかには触れずに済むのかも。


まあそれは極端なケースとしても、いろいろ見ててとにかく私が思うのは、日本でのライフスタイルに固執してしまうと、どうしても海外生活が苦しくなるだろうなあ、ということです。

もういろんな人がさんざん言っていますが、日本ほど清潔で便利で、サービスが行き届いた国というのははそうそうないので、同じレベルを海外生活で求めてしまうと、ストレスがたまる一方であろうなと。

具体的な例をあげると、例えば、毎日洗濯したいとか、湯船に浸からないと駄目だとか、そういうこだわりがあると多分、苦しみます。
逆に、米も味噌汁も別になくておっけー、髪の毛なんて数日間別に洗わなくても平気です!という人はあまりストレスを感じることなく、現地生活になじめる可能性が高い。日本食にこだわらず、ローカルの食材店とかレストランに抵抗なくどんどんトライできる開拓精神(?)も重要かなと。

他にも、宅配便が全然届かないとか、レジの店員がちんたらしてて一向に列が進まないとか、担当者によって言うことがバラバラとか、そういった諸々を「まあ、しゃーない」「ま、いいか…」と思えると良いと思います。
そういったグダグダを常に「日本だったらあり得ない!」とか、「プロとしてどうなの!」とか思ってしまうと、多分とてもストレスフルな日々になります。

そう、こだわりのなさと、あきらめが肝心ですね。

私はむしろ、みんながグダグダだと、「ああ、ちゃんとしなくていいから楽だ」と思ってしまうようなダメ人間なので、このくらいの方が快適です(いや、もちろん「オイコラ」と思うこともあるし、バリバリ仕事のできるカナダ人もいっぱいいます)。

こういうのって、多分、ちょっと長く住んでみないとわからないところがあるかなあと。観光とか、短期留学とかだと、いいところばっかりに目がいってしまいがちなので。現地の食事とか習慣とか、最初は目新しくて楽しめても、それがずっと続いても大丈夫なのかどうか。

うーん、話がまとまらない。
今、日本から脱出したいとか、海外移住について少しでも考えている人は、とりあえず語学の勉強と、あとは自分のメンタリティというか、性格的に、環境がガラッと変わってもやっていけそうかイメージしてみると良いかもですね。
もちろんいくらイメージしてみても住んでみたら違った、こんなはずじゃなかった、というパターンはいくらでもあると思うので、必ずプランBは用意しておくべきかと。(これ、前にもどっかで書いたな)つまり、日本に帰れるくらいの資金とか、土壌は残しておくべきだと思います。

私も、一応永住権申請中で、ずっとカナダにいたいなあと思ってはいますが、状況次第では日本に帰ることもあるかもしれないな、くらいのことは考えております(その時仕事はあるのかとかいろいろありますが)…。

そう、全てに通ずる合言葉は「柔・軟・性」!!!

これですね。
たいしたオチもなく、おしまい。


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