【冬休み特別企画】毎日ホラー映画 ⑦杏林医院

 


ハイ、今日も元気に隔離先からお届けします。毎日ホラー映画シリーズ。今日は台湾映画デース!(テンションが…)

いやー、そろそろ本気で怖いホラー映画を見ないとな… と腹を括って、ちょっと前に見始めて即放置していた本作「杏林医院」を改めてきちんと見ることにしました。(例のごとく冒頭がダルかった。)


↓めっちゃ怖そうでしょう!



駄菓子菓子。


~この映画を愛する人はここから先は進んではなりません~


こんなにめちゃくちゃ怖そうなのに、



近年まれに見るガッカリ映画でした!!!


いやもうヒドイ。

なんなのこれ… あとでレビューも見てみたけど、やっぱり低評価。

なんでしょうね。素材とか予算とか、ポテンシャルは十分秘めているはずなんですよ。なんかわからんけど、クオリティは高い。

根本的に、脚本があかんのでしょうね。ストーリーが酷い。あと、編集?構成も酷い。

もう説明のしようがないヒドさ。


ストーリーは、廃墟と化した病院(実在の場所だとか?)で道士の親子が心霊ツアーを催行。イカれたメンバーを紹介すると、道士の親子(お父さんは余命一ヶ月、息子の経験値が不明。本人は都会に出たがっている模様)と、手術失敗?で亡くなった夫に会いたい女性(上戸彩似)と、自殺した看護師の妹の4人。


いやもう話がとっちらかって、あらすじも書けん

とりあえず看護師の妹は勝手な行動を繰り返した挙句、ツアーの序盤で行方不明(多分死んだ)。そしてツアー催行者で頼りの綱のお父さんがいきなり悪霊に憑りつかれて行方不明。もうこのへんからイヤな予感を通り越して、観客はカオスの真っ只中に突き落とされる。

残された二人も、過去だの、霊が見せる幻覚だのを行ったり来たりで、もはや何がなんだか状態。突然画面が切り替わることが多々あるので、本当に意味が分からない。

なんか、病院内をぐるぐるしたり、裏世界(ではないが)と行き来したり、あと息子のカバンからアイテムが湧いて出てくるあたりとか、なんかゲームっぽい感じだなーと思って見てました。台湾のホラゲーは怖くて良かったんですけどね…(プレイは一切しないが、ホラゲー鑑賞が好き)



ラスボスの正体は、医療事故?で亡くなった男の子のお母さんらしい。で、「心臓よこせー」というのが目的らしいが、お父さんの胸をかっさばくも、イキが悪かったのかなんなのか、その後若い二人を狙う。憑りつかれたはずのお父さんは普通に戻ってるし、訳ワカメ。


もうアイテムも使い果たしたし、撤退しようという息子の言うことも聞かず(お父さん血だらけだっつーの。あと、いい加減もう一人の女子のこと誰か心配したれや)、奥様は「まだ夫に会えてない!」とワガママいって、結局一人で勝手な行動に。っていうかもうみんなバラバラすぎて、勝手も何もないのだが。

で、奥様が旦那の霊と邂逅している間に、お父さん、突然の死。えええー、今ここで死ぬの?最後に突然「いろいろすまなかった」とか言って、観客を泣かせようとする作戦。

かたや、奥様の方はなんとか旦那に会えたものの、また怖い悪霊?が来てワーキャー(ゴメン、もう1.50倍速で見てたのであんまり覚えてない)
ここで夫の愛で、グダグダを凌駕するようなステキ展開からの結末か~⁉泣く用意はできてるぜ!という期待は粉々に打ち砕かれる。

しかもこの期に及んで「いや誰⁉」という新しい霊(赤い服を来た女性)が唐突に出て来て、最後のダメ押し。この映画のグダグダ展開は、ホント容赦ないです。

最後は結局、みーんな死んで、めでたく地縛霊の仲間入りをしましたとさ… というどうしようもない結末…

めちゃくちゃですよホント…

一つひとつのエピソードも中途半端にしか描いてないので、「???」だし、多分この奥様は妊娠してて、旦那の死後、赤ちゃんも失ってしまったのかな?と思うのだけど、そこの説明もなし。極めつけは最後の赤い服の女。いやマジで誰?!

ハッキリ描かないなら描かないなりに、観客に想像させるという道もあると思うのですが、狙っているというよりは天然で放置してる感ですね…


いや、残念。

映像のクオリティとかは高いし、素材はめっちゃいいのに、そのすべてをぶち壊しているという稀有な作品でございました。本気で途中で見るのやめようかと思った…

というわけで、たまにはこんな事故もありますよね、という一本でございました。



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