人々がカナダを去る理由
ハイ。というわけで、永住権取った途端にアンチカナダかよ!って言われそうですが、まあ… もう気づいたら6年目?もうすぐ7年目らしく、それなりにいろいろいろいろ闇が見えてきたんでね… 特に今、無職でホントに病んでるからね… 今回は、YouTubeで面白い動画を見つけたので、それを紹介しつつ、はりきってキャナダをディスっていきたいと思いマース!
まあ、今回はこちらの↓ YouTube動画を単純に紹介していこうと思います。インド人カップルなので、結構アクセントが強くてところどころ私も聞き取れてないんで、「いや、違えよ!」ってところがあったら教えてください。ツイッターからでも。
簡単に概要を紹介しますと、昔からなのか最近の傾向なのか私もよくわかってないんですが、移住先として人気なはずのカナダなんですが、なぜかせっかく永住権、市民権を取ったはずの人や、カナダ生まれのカナダ人でさえも、昨今、カナダから出て行ってしまうという現象が起きているらしく… 結構ニュースで取り上げられたりしてるんですよ。そしてそれは一体なぜなのか?ということで、インドからの移民カップルがその理由10選について解説している動画です。
はっきり言って、全部めっちゃ納得です。カナダの永住権取得を考えている人、なんとなく「カナダに移住してえなあ」と考えている人に見てもらって、カナダのいい部分だけではなく、生々しい負の部分?しんどい部分についても知ってもらえたらなあと思ってご紹介します。
ではいってみヨー!
①母国と同じレベルの仕事に就けない
これな。まさに私もだ!動画では、7割の移民が、母国で従事していた仕事と同レベルの仕事に就けないと言っています(よね…?)。母国では管理職レベル、あるいは専門職に就いていたのに、カナダではそれらの経験、職歴がまったく役に立たず、心が折れてしまい(動画内では、職探しを数か月、半年するうちに蓄えが尽きて)、結局母国に帰ってしまうというお話。マジでこれは移民あるあるです。動画でも言われていますが、「とにかくどんな仕事でも経験を積め」。しかし、母国でそれなりのポジションにいたりすると、プライドもあったりしてなかなかこれができないんですよね…
②気候がヤバい
まあ、これは人によるっちゅうか、どういう地域から来て、どういう地域に住むかにも左右されると思うんですがw 温暖な気候のところから例えばカナダ東部とかにやってくると、とにかく冬の寒さ、長さに耐えられないと。しかしこれは気温の低さに限らず、たとえばバンクーバーだったら、連日の雨で太陽が拝めないことでメンタルやられたり、もちろん東部や中部では、冬の長さゆえに鬱を発症する人も(移民に限らず)多いです。これに耐えきれず、母国へ帰ってしまう人が多いというお話ですね…
③ホームシック
③ホームシック
まあこれはな… という感じですが、あんまり笑ってもいられないのは、「家族にもし何かがあった時」を考えると… ですね。動画内でも言ってますが、「もし家族の誰かが体調が良くなかったとしても、航空券は高いし、そう頻繁に国には帰れない」と…
ホントにこれな。まだ若いうちはいいんですけどね… やっぱりこれは年齢を重ねるごとに課題として重くのしかかってきますよ。この動画の二人のように、夫婦だったり家族だったりすると、航空券x人数分になってしまうので、負担も半端ない。この二人は「今年は彼女だけ一人で帰った。」と言ってますが、このへんもかなりリアルだなと思います。
④金銭的に詰む
まんまなんですが… カナダはとにかく物価が高い、税金も保険も家賃も…さらに母国の家族に仕送りするとなると、相当がむしゃらに働かないとならないと。「こなくそ!」という強い意志、根性があれば別だが、母国にいれば、それなりの労力でそれなりに稼げるのに… と、結局母国に帰ってしまうことになりがちと。動画では「何のためにカナダに来たのか?おカネのためか?それともよりよい生活のためか?」が明暗を分けると説明しております(?)…
⑤ゼロからのスタートになる
これは①ともかぶってる気がしますが、母国でどれほど立派なポジション、高収入の仕事に就いていたとしても、移民としてカナダにやってきたら、それは何の意味も持たないと。母国での職歴はほぼ役に立たないというつらい現実… 下働きから始めて、実績を積んで数年耐え忍ぶことで、ようやく母国で就いていたようなポジション、職位をゲットできるわけですが、そこまで至らずに脱落してしまう人も多々… あー!わかりすぎる!
⑥不動産価格、高すぎィ!
母国では広くて快適な家に住めていたのに、カナダに来たら不動産価格がバカ高くて、ベースメントや狭いアパート(実際はシェアハウスにギュー詰めが多いかと)に住まざるを得ず、病んでしまうケース。(ちょっとおもしろいなと思ったのは、動画内では母国の親族から「どうしてオマエはベースメントに住んでるんだ」みたいなプレッシャーで病んでしまうケースがある、と話していること。インドだとありがちなんですかねー)
⑦医療システムがオワテル
これはもう、カナダに住む99.99%が、諸手を挙げて賛成するかと。動画内では「骨折して救急に行っても、2、3時間待たされる」と言ってますが、おらが僻地の場合、9時間待たされたという伝説がありますからね!夜間救急で!9時間!(大家さんの本当にあった怖い話)カナダの医療は無料!素敵~!と思いきや、医療従事者が慢性的に不足しているため、わりとどこの州でも同様の現象が起きている模様です。動画内でも言ってますが、治療のために他国、特に母国へ飛ぶ人が多いという現実(日本人も同様です)。
⑧期待値高杉
まー、身もふたもない感じですが… インドだと特にそうなのかな。カナダに行けばお金がジャンジャン稼げて即座にリッチになれる! なんてことはないぞと。日本人には当てはまらない… と思いつつ、昨今は「海外で出稼ぎ!」「海外ではこんなに稼げる!」なんて特集がマスコミで組まれているようなので、あながち他人事ではないのかもしれない。動画のカップルも言ってますが、「期待しすぎると、結局絶望してカナダを去ることになる」と…
⑨健康問題
これはもう⑦とダダかぶりですね。カナダで迅速かつ十分な医療ケアが受けられないので、母国に戻る人が多いというお話。
⑩市民権取って他国へGO
これは日本人にはあんまり関係ない話かもしれないんですが、実際、こういうケースが多いという話をよく聞きます。どういうことかというと、永住権を取ったのちに、今度はカナダの市民権を取る移民が多いんですね。日本人の場合、カナダの市民権を取ってもあんまりメリットがない上に、日本国籍を喪失してしまうことになるので、永住権だけ取って市民権は取らない人が多いんですが、他の国からの移民の場合、実はカナダの永住権、市民権は足がかりに過ぎず、本丸はアメリカだったりするわけです。(「カナダ人」だと、いろんな面で優遇されるらしい)もしくは、自由度の高いカナダのパスポートを手に入れたことで、母国に戻ったり、他国に移ったりする人が一定数いる模様です。多重国籍を認めている国だったら、確かにそれが得策と思います(日本もはよ…)。
というわけで、動画内での説明を軸に、いろいろ書いてきましたが、ホントにこのホストが言っている通り、「完璧な国はない。カナダも完璧ではない。たくさんのチャンスはある。しかしそれは、めっちゃ努力できる人、フレキシブルに順応できる人にとっては(意訳)」ということです。
いやほんとそれな…!
果たして私はカナダで努力を重ねて生き残れるのか…
それともやっぱり、母国での穏便かつ快適な生活を求めて帰国することになるのか…
さてはて…