台湾留学したときの話(留学にはこんな危険もある!)



今日は数年前、私が台湾に留学していたときのことを書きたいと思います。

完全なる雑記として書き始めましたが、途中から、留学する際の注意喚起にもなるかと思います。
台湾に限らず、留学を考えている人はぜひご一読ください。




あんまり詳細書くと身バレとかいろいろ怖いのでボヤかして書きますが、まず、その語学学校は台北とか高雄とかの都会ではなく、日本人の100人中100人が知らないだろうという小さな町にありました。
日本人の日本人による、日本人のための中国語学校です(先生は台湾人)。
今思えば、ホームページのカオスっぷりから推して知るべきだったとは思うのですが、まあ、妙な学校でした。
日本人のご夫婦が経営していて、地元のプロでもなんでもない若者たちが教えにくるというスタイル。一応マンツーマンでしたね… 生徒は建物の中に住み込んで、各々適当なスペースを見つけてマンツーマンで授業を受けるという感じ。フィリピン留学に近い感じかしら…
まあ、ご夫婦も実直で良い人たちで、先生たちも、専門的な訓練は何一つ受けていないとはいえ、それなりに一生懸命教えてくれてはいたので、さしたる不満はありませんでした。

が、どうも同じ学校の他の生徒さんたちが… なんというか… すごくフレンドリーで感じがいいわりには、なんか壁を感じるなあ… と少しずつ違和感を抱き始めた私。
とはいえ、生来そういった人間の心の機微に対して鈍感なのと、もともと一人行動がデフォルトなので、たいして気に止めることなく、毎日をボーっと過ごしておりました。

しかしある日、衝撃の事実を、一人の生徒さんから教えてもらうことになるのです!


それは…


その学校は…


なんと



宗教の巣窟 だったのです…!



あえて何教とは書きません。察してください。
戸別訪問で有名なあの方たちです。

なんと、生徒の半分(といっても全体で20人もいなかったが)はそっち系の人たちで、この学校を拠点にして布教活動にいそしみ、毎週末スーツに身を包んでは二人一組になって、近所のおうちを訪問して回っているのだとか…

「えっ… それ、オーナー夫妻は知ってるの?」と聞くと、
「知ってるも何も、夫妻もあっち系の人たちなんだよ!」と…

ビックリ~…

更に衝撃だったのが、先生たちも一人を除いてみんな、信者なのだという…


えええええええええ


そうなんです。
こんな小さな町に、ポツンと日本人向けの学校があるなんておかしいなと思ったら、彼らはそこを拠点として、日々、布教活動にいそしんでいたというわけです。

ていうか、語学学校は完全なる資金源で、信者の子たちの学費?滞在費は私たちのそれよりもだいぶ安かった様子。


つまり、語学学校というのは完全な仮の姿だったのです… 
ヒョエー!

これで、生徒たちが優しくてフレンドリーなわりに、決してごはんとかに誘ってくれなかった理由が分かりました。
(彼らは彼らだけで一緒に食べていた)

なるへそー…

でもほんとにみんないい子たちで、明るいし、普通の若者なのよね!
だけど、勧誘活動のために、外国の田舎町までやってきて、まじめに宗教の勉強して、毎週末、熱心に勧誘活動に出ていくという…

ビックリビックリ~


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教えてくれた子は私のニブさにあきれつつ、「だってオーナーの部屋にそういう系の本がずらっと並んでたじゃん!」とか「WiFiのパスワードがモロ、アレじゃん!」といろいろ教えてくだすった。すごいなー。私、全然気づかんかったよ…
そして彼女もまた、誰が信者で、誰が信者ではないのか、日々一生懸命見極めしていたらしい… で、私を見て「こいつは違うな…」と確信したというわけですw

つまり、ありがたいことに? なのか、それとも大事な資金源だからなのか、信者ではない生徒には決して勧誘してこなかったというのが救い。
まあ、勧誘されたら即、出ていったと思うけどね…
口コミやネットで悪評が広がるのも恐れていたのかも…?

で、他の信者ではない生徒たちは、そのことを知っている人もいれば、知らない人もいて、いろいろでした。別に暮らす上で害はないので、わざわざ教えるのもなんか違うし…

ただ、少しせつないのが、↑の友人が語ったところによると、彼女が一人で地元の喫茶店やご飯屋さんなどに行くと、最初はちょっと警戒されるのだという。この町にいる日本人=あの学校の人=勧誘してくる、という図式が、地元の人々の脳内に刷り込まれてしまっているようで、彼女が信者ではないとわかると、やっと心を開いて話してくれる人も少なくなかったと。
なんか… 申し訳ない… (?)
やっぱり、ちょっとうっとうしく思っている人たちもいるんだよね…

で、その学校にはなんだかんだ2か月くらいいたのかなー
中国語がそこで身に付いたかどうかは分かりません…
でも、今もそうだけど、最初は何にもねえつまらんところだ、とくさくさしていたのですが、だんだんと友達ができて、バイクの後ろにのっけてもらって観光?とかに出かけるようになったら、わりと楽しくなりました。

ちなみにその学校はもうありませんので、ググっても出てきません。
あしからず。

しかし、留学ってこういうこともあるよ ということです。

この場合は、幸いなことになんの被害も受けずに、のんびり楽しく過ごすことができましたが、怖いよね… もしも彼らがカルトだったり、監禁されたりしたら…
一歩間違えたら大変なことになっていたなと思います。

そういう意味では、信頼できるエージェントを通すというのは、やっぱり必要なことなのかも…

ちなみにその小さな町では、水面下で宗教戦争が勃発していたらしく、もちろん土着の信仰がマジョリティではありながら、↑の皆さんも信者を開拓しようと日々切磋琢磨しており、さらに!私と件の友人が、ある日ふらふらと歩いていたところ、都内でも時折遭遇するアレ!ヘルメットを装着して自転車にまたがったさわやかな白人男性二人組にも邂逅!
ビックリしました… なんでこんな小さな町で勢力争いを…

とまあ、今となっては(というか当時でも)笑い話なんですが、冷静に考えるとちょっと怖いので、マイナーな地域や学校に留学を考えているという人は、上記のようなケースも想定して、ぜひ慎重に考えて決断されるようご忠告申し上げます。


台湾の暖かさが懐かしい… 今の外気温-9度…(体感気温は-15度…)


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