すべての女性は別に美しくなくて良い
ここ最近(といっても1年くらい?)ツイッターを眺めてて、ハッ!とすることが結構あったのですが、タイトルの件がやはり一番のインパクトでした。
女性は美しくなくても良い
え?どういうこと?って感じもしますが、今まで40年以上もの間、うすらボケのわたくしは、「女性は美しくあるべき」という価値観になんの疑問も抱かず生きてまいったのでございます。
で、ようやく最近になって、「どうして女性だけが化粧をしなければならないのか」「どうして職場でヒールを強制されるのか」という声を見るようになり、「たしかに…」と、ほんっとうに遅ればせながら気づいた次第なのでございます。
で、おそろしいのがここからで。
たとえば↓こういう動画を見て感動していたわけです。
https://www.youtube.com/watch?v=litXW91UauE
これは、自分の外見をポジティブにとらえられない女性たちを集めて、他者からの評価を通して、「あなたは実はとっても美しいんですよ!」と気づかせる感動的な… 動画なわけです。
そう、めっちゃよく聞くアレです。
「あなたはそのままで美しい」
ええじゃないか。最高ですよね、メイクをしなくてもヒールを履かなくても、「あなたはありのままでいい。だってそのままで十分美しいんだから」というメッセージ。ブラボーでございます。女性はみんな美しいんだ!
ここで私は満足しかけていたわけです。
でも、待てよ。
違うだろ。
そうじゃないダロウ!!!
そもそも、どうして「女性だけが」化粧をマナーだといわれたり、ヒールを強制されたりせねばならんのか。
そしてどうして、女性に向けてのみ「あなたは美しい/美しくない」というメッセージを常に送り続けるのか世間は!!!男は美しくなくていいのかよ!!!
… いいんだよ
と、やっとこさ気づいたわけです。
女性も、男性も、別に「美しくなくていい」んですよ。
「そのままで美しい」というフレーズも結局、「美しいか、美しくないか」というジャッジ(誰からの?そう、結局は男性ですよね)から逃れられていないわけです。
なんで女性というだけで、そんなふうにジャッジされなきゃならんわけ?
別に美しくなくったっていいじゃん。
親切で心が優しいとか、仕事がバリバリできるとか、知性にあふれて何でも知ってるとか、そういうことで評価されればいいわけじゃん。
(もっと言えば、「評価」される必要もないわけだが、それでも女性はどの場面においても「美しいか否か」という目線で「ジャッジ」されてしまうことが多い。多すぎる)
なんで女性だけがいつまでたっても、「美しいか、美しくないか」と判断されなきゃならないわけ?
もちろん、美しくありたい!っていう人はいいんですよ、それで。男女ともに、そういう道を邁進したい人はどんどんすべき。
だけど、それを他人が強制したり、ジャッジしたりするのはどう考えてもおかしいよね?
ということに、40をすぎてやっとこさ気づいたんです…
でもこれは個人的には超!大きな転機でした。
って、別に元々まったく美意識が高くないので、これに気づいたからって自分自身が変わったとかそういことはないんですが。
でも、世の中の見え方は確実に変わりました。
「あなたはそのままで美しい」という、一見女性に優しく見えるフレーズにも、「うるせぇバカ!」と瞬時に思えるようになりました。
残念ながら、今でも世の中は、「美しい方が得をする」ことが多いかもしれません。
だけどだからといって、そして「女性は美しくあるべき」という愚かな価値観を妄信して、女性たちに、外見にコンプレックスを抱いたり、オシャレにばかり労力を注いでしまって、大事なことを見失ってほしくないと思います。
「あなたは美しくなくてもいい。自分の好きなこと、興味のあること、やりたいことにフォーカスして、余計な雑音に振り回されずに、楽しく生きてくれ!」と、私は若い女の子たち、そしてどの年齢層の女性たちにも言いたい。
とりあえず今日はこんなところです。
あー、大学でフェミニズム勉強してぇ~…
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