実録!インドの館【前編】
たぶんこの広大な銀河系で誰一人として気に留めてないとは思うんですが、昨日ツイッターで「明日もブログ書く」と書いたのをさっき突然思い出して、書くことにしました。
何を書こうかなと思ったんですが、ここ最近、永住権申請の絡みとかで、過去の自分に関する記録(職歴とか渡航歴とか)を書き出さねばならないことが増え、その際に某サイトで、かつて書き綴っていた駄文を参照することが多々あって、いろんな意味で面白かったので、そこからネタを引っ張ってきて書こうと思います。
カナダに来た当時とかカレッジ時代のボヤキを見ていると、もうすっかり記憶は消し飛んでいるんですが、なかなかにリアルで面白い…
その中から今回は、かつて住んでいた、ヤバいシェアハウスについて当時の日記をもとに、書いてみたいと思います。
まず、そのシェアハウスは、私がカナダに来て住んだ2軒目の家になります。最初はホームステイで、ここには結局4ヶ月くらいいたのかな。この家もまあいろいろありましたが、2軒目のシェアハウスの強烈さにはとてもとても、足元にも及ばず。
友人たちにこの家の話をするときには「インドの館」と呼んでおるのですが、なぜなら住んでいたメンツが
①インド人夫婦(2階)
②インド人ガール(2階)
③謎のフィリピン人兄弟(地下)
④わたくし(2階)
という構成だったからである。
ちなみに真のオーナーは③の姉でトロント住み、で普段の管理は隣の家に住んでいた③の兄が執り行っていた。契約関係の手続きをしたのもこの兄。
今思えば、この構成員からして、地雷臭しかないのに、なぜこんな家に住むことにしたかといえば、ズバリ、立地が良かったからである。カレッジの目の前で、バス停も近く、しかも家賃が手頃だったのです。さらにその時にはまだ、ナイーブだったわたくしは、インド人およびそのカルチャーの強烈さに気づいていなかったのであります。(しかも男女混合6人でバスルーム一つという地獄)(たしかトイレはもう一つあったが)
そもそも、見学の日からすでに、悲劇の予兆はあったのである。
約束の日時に、家主のフィリピン人に連れられてその館に足を踏み入れた途端、わたくしの鼻孔にはインドの… そう、本格インドカレーの芳香が強烈に流れ込んできたのであります。
午後の中途半端な時間であったにも関わらず、①のインド人妻が、キッチンでせっせとお料理に勤しんでいたのです。
そうかあ、インド人が住んでるから、カレーの匂いがするんだなあ… と、当時、アホの私はアホの子らしく納得したものです。
で、↓はかなり錯乱気味で意味不明なんですが、当時の日記。
(夫妻を差し置いて、一人者の私が、なぜ一番広い部屋をあてがわれたのか、という話を管理人であるフィリピン人兄としたときのこと)
「今住んでいるインド人カップル?が部屋でカレー食ったりすると、床が黄色くなるんだって!(意味がよくわからん)前にインド人が使ってた部屋を元通りにするのがものすごく大変だったんだって!どんだけ… つか、別に部屋にカレー粉撒いたりするわけでもなかろうに…
(中略)
友達連れてくると部屋でカレー食って、カーペットが黄色くなるからそれを防ぐんだみたいな… うーむ意味不明すぎる
理由自体も突飛だし、私の英語理解力も相当欠けているので仕方ないか…
でもそんな突飛な理由にもうなずいてしまうくらい、家中がカレーの匂いで満ち満ちています。冗談でもなく、ウケ狙いでもなく、マジで。すごいなあ、カレーの匂い!
部屋が暑いこともあり、窓開けてます。今。」
おわかりいただけただろうか。
意味不明すぎる文章ではありますが、とにかく常に家中に充満するカレーの香り。
そして、「床が黄色くなる」というパワーワード。
この家のヤバさが端的にでも伝わってくるのではないでしょうか。
そしてあとあと分かったことではありますが、このインド人妻は物静かでとても優しい女性ではあったけれど、どういうわけなのか、とにかく四六時中お料理をしているのでした。家にいるときは常にキッチンにいたのではなかろうか。食にかける情熱が強い夫婦だったのだろうか…
さらに夫の方も、善良かつ陽気で、まあ普通のオッサンではあったのだが、とにかく毎朝、バスルーム(悪いことに私の部屋とはドアでつながっていた。ロックはされていたが音が丸聞こえ)で、歯磨きをするたびに激しくえづくので本当に辟易した…
毎朝毎朝響き渡る彼の「オエェエ!」を部屋で聞きながら、「なんで私、カナダで毎朝、インド人のオッサンがえづくのを聞いているのだろう…」と遠い目になっていました。毎日ですよ、毎日。インド人のオッサンがえづく声で一日が始まるのですよあなた。想像してごらんなさい。
そしてついにある日、その歴史に残る、悲劇的大事件は起こったのである。
(例のごとくどうでもいい情報を書きすぎて長くなってしまったので、後編へ続く!)