バリバリ働いて稼ぐだけが、幸せじゃないのかもしれない



ちょっと… また Blogger の仕様が微妙に変わってるんですけど… やめーや!やっと慣れてきたところで微妙に変えるの…!
えーと前回から結構間が空いてしまった気がするんですが、無職全開で毎日楽しく暮らしておりました。ハイキングに行ったり潮干狩りにハマったりと、CERBをもらいながら、この上なく充実した日々を過ごしていたのですが、なんと、明日の月曜日から本業に復帰する運びとなりました。いやー… まあ、ありがたいことです。
で、このタイミングでこのタイトルだと単純に働くのがイヤでしょうがないとしか思えないのですが、そうではないのですよ…

前にもこんなブログを書いていましたが、今日、またこんな記事を読みまして。

日本にいても、月5万円でのんびり豊かに暮らせるという話が紹介されています。
で、やっぱりこういう流れって加速していくのではなかろうかと思ったんです。

それとは別に、最近、カナダに来て以来、少しずつ変わり始めていた価値観が、さらにモリモリと変容するような体験が続きまして。

たとえばですね。

私が住んでいる田舎町には、アーミッシュと呼ばれる昔ながらの生活様式を守りながら暮らす人々がいるのです。厳密には、メノナイトとか、彼らの中にもバリバリ厳格なスタイルを守り通す人たちもいれば、電気やスマホなどを柔軟に取り入れながら暮らしている人たちもいて、結構多様な感じなんですが、そんなアーミッシュの人たちが営んでいるお店にこの間行ったのです。
クラシカルなワンピースに裸足で、長いおさげ髪を垂らした女の子が一人、店番をしておりました。お店といっても質素なもので、パンやクッキー、彼らが育てた野菜などが並んでいるくらいでした。そこでレタスとパンを買ったんですが、なんか… それだけでもなんかこう、胸に来るものがありまして。

自分とはまったく違う生活をしている人たちがすぐ隣にいる…
スマホだのネットだのに触れることなく、科学技術に極力頼らず、車ではなく馬車に乗って移動し、畑を耕して暮らす人たち… 
なんか、考えれば考えるほど感銘を受けるというか…
もちろん彼らの生活様式に対しては賛否両論あるでしょうし、決して憧れるとかではないのですが、自分たちのライフスタイルや価値観が絶対ではないのだなと、やんわり指摘されたような気分。


他にも、家族でヤギを育てながら、そのミルクでせっけんやチーズを作って売っているお店とか。

夫婦で移住してきて、いろいろな果物や植物を育てながらハチミツを栽培(というのか?)して、そこからワインを作っている人たちとか。(ここにもヤギが数頭いた)


極めつけは、馬やらブタやらニワトリやらを飼って、日々、卵をとったり、ブタをつぶして(さすがにそれはどこかの業者にやってもらうっぽい)暮らしている友達の友人夫婦!
こうやってさらっと書くと、なんかありがちでたいしたことない感じですが、実際体験すると、目からウロコといいますか、かなり衝撃的な経験でした。

だってさ!お庭を自由にニワトリたちが闊歩しているんですよ。で、馬小屋の中には美しい馬が三頭いて、さらにブタが二匹、ブーブーいいながら柵の中をウロウロしてて…
なんかもう、ほんとに別世界!

友人によると、そのお二人はすでに仕事をリタイヤしたということなんですが、そんな年齢にはとても見えず、とっても元気で若々しくて、そして本当に素敵だったんです。
お家の中もすっきりと片付いていてとってもきれいで。
「眺めがいいから、キッチンに大きな窓を作ったの」とか、もういちいち言うことも素敵!ラブリー!!!

数週間のうちにこのような出会いを怒涛のように経験し、こんな生活があるんだな… と、今更ながらしみじみしてしまったんです。

なんか… 良い。

私は正直今まで、「お金がなくても幸せ」とか、心の底から信じ切れていなかったのです。
でも、今の田舎町に引っ越してきて、友達や家族とのんびり散歩したり、庭先の椅子に座ってぼーっと日永ぼっこして時を過ごすような人たちを見ていて、なんか、だんだんとそういうことが実感として押し寄せてきたというか。家に冷房はないけれど、暑い日にはみんなでビーチに行って、日がな一日海辺で過ごすとか。(コロナで失業中の人が多いから、普段より余計のんびりなのかもしれないけど…)
なんか、そういうので良くない?と。


お金はあった方がいい。ある程度はないと、やっぱり不安。
だけど、お金があればいいってものでもないし、お金のかからない生活を送りながら幸せに暮らすことは十分可能なんだなと、素直に納得できてきた気がします。

いいなあ…

日本みたいな超!物質社会で、バリバリ働いてバリバリ稼いでバリバリ消費しながら暮らすのも、それはそれで楽しいし刺激的だと思います。かつての私はそうなりたかったのです。マジで。(しかしどういうわけか、人生がどんどん真逆の方向に…)

だけど、そうじゃない幸せ生活も全然アリだな、っていうか、今はむしろそっちの方がいいなと思うようになりました。年を取ったのか諦念なのか、もしくは価値観がアップデートされたのか。

なんだかダラダラと長くなってしまいましたが、こういう価値観は日本でも今後、少しずつ広がっていくのではないかなあと思っています。
まー、「働かざる者食うべからず」なんて言われちゃう国ですから(元の意味は違うらしいですね)その流れはかなりスローかもしれませんが…






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