ノバスコシアの事件と、カナダの治安
日本でも報道されていましたが、カナダの東部にあるノバスコシアという州で、恐ろしい大量殺人事件が起こりました。
分かっているだけでもすでに19人の死亡が確認されていて、死者はまだこれから増えるのではないかとのこと…
事件の起こった集落には行ったことはないですが、近くを通ったことはあり、とてものどかで美しい場所なので、こんな事件が起こるなんて誰一人、夢にも思わなかったと思います。私も正直、自分でも驚くほど衝撃を受けています。
亡くなった人たちの身元が分かってきて、記事になっているのですが、つらくてつらくて、とても最後まで読めませんでした…
https://www.cbc.ca/news/canada/nova-scotia/mass-killing-shooting-victims-remembered-1.5538032
昨夜は夜中の3時頃に目が覚めてしまい、1時間くらい眠れなくなりました。
ああ、自分でも気付かないうちに、メンタルに相当なダメージを受けているなあと思い、今日は意識的にニュースを避けて過ごしました。
ただでさえこのコロナ騒ぎで先が見えず、毎日グータラ過ごしているとはいえ、やっぱり不安な気持ちが大きいところに、こんなショッキングな事件が起こって、本当に心が折れそうになりました。
つらい…
カナダは比較的、治安のいい国としてイメージされていると思いますが、実はそうでもなく、時折こういう無差別テロのようなことが起きているのです。
私が覚えているだけでも、モントリオールでモスクの襲撃事件、そして2018年にはトロントで、ミソジニーこじらせた男が、女性ばかりを狙ってカーアタックをするという事件が起きているのです。(今いろいろググっていたら、同じ年にやはりトロントで銃撃事件が起きていた…)
実はトロントでは銃を使った事件が珍しくなく…
↓参考
http://data.torontopolice.on.ca/pages/shootings
で、思い出したのが、カレッジ時代に衝撃を受けた避難訓練、というか、非常時の対応についての教育ビデオ。
カレッジ内で非常事態が起こったときに、どう動くべきなのかを啓蒙したビデオを毎年見せられるのですが、これが最初見た時は本当に衝撃的で…
「学校での非常事態」と聞くと、日本人は地震とか火事を思い浮かべると思うんですが、こちらの非常事態はズバリ、
「銃を持った人間が学内に乱入してくる」という衝撃的なシチュエーションで。
それだけでも十分ショックなんですが、更に、もしも自分がその場に居合わせたら、という設定で、まず第一にすべきことが
Run(逃げろ)
分かる。これは分かる。
危険を察知したら、その場からすぐに逃げ出せと。
で、もしもそれが不可能な場合はどうするか。
Hide(隠れろ)
不審者が入ってこれないようにドアのカギを締めて、部屋の電気を消して(重要)息をひそめて隠れていろということです。
これもまあ、分かる。
で、もう逃げも隠れもできない最悪の状況でどうするか?
最終的な選択肢は、
Fight!(戦え!)
マジすか… と、呆然としながらビデオを見ていました。
多分、留学生、とくにアジアからの留学生はみんな唖然としていたと思います…
私が見たズバリな動画ではないのですが、↓こんな感じです。
いろんな動画が出てきて、これはもはや北米では当然の合言葉のようですね…
https://www.youtube.com/watch?v=kti33RJ1ub8
( ↑これの1分あたりから。しかしこの動画では自ら戦いに行ってますね…汗)
というわけで、自分はそういう場所で暮らしているんだな… と改めて実感したといいますか。
かといって日本でも、オウムの無差別テロや、池袋、秋葉原などでも大量無差別殺人事件は起きているわけで…
完全に安全なところなんて無いし、一寸先は闇だな… と思います。
しかし気を付けるといったところで、今回のノバスコシアの事件は、犯人が警察官になりすまし、パトカーを模した車まで用意していたということで、こんなの身の守りようがないじゃないかと絶望的な気持ちになりました…
夜中に警官の恰好した男がパトカーから降りてきてドアを叩いたら、そりゃ普通に出るよね… と。
(想像してまたしんどくなる…)
こんなことはもう二度と、世界中のどこであっても起きてほしくないし、亡くなった人たち、そしてそのご家族、友人たちに心を寄せて、少しでもその魂が安らかであるように願うばかりです。
(しかし今回の犠牲者をはるかに上回る数の人たちがコロナで亡くなっているという現実にも打ちのめされる…)
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