お金を使わず幸せに暮らす
しかもこのタイミングでなぜかよりによってトイレットペーパーの安売りをしており、それはさすがに売り切れておりましたが、店員いわく「今夜にはまた入荷する」とのことでした。
友人が教えてくれましたが、オンタリオとかのスーパーはものすごい行列で、ニュースでもやってたけど、棚もすっからかんでした。全部が全部そうなのかはわからないけど、田舎で良かった… とつい思ってしまいました…
(そして日本の友達が日曜の朝っぱらからマスクを買うために薬局に並んでいるというので、てっきり店内でレジ待ちかと思ったら、まさかの屋外で開店待ちだったのは驚いた。まあその子も自分のためではなく、都内で困っている同僚たちのために買うということだったので、やはり都会の方がこういうときは難儀するのだろうか…)
で、だからというわけではないのですが、ここ最近ぼんやりと、「田舎でお金をあまり使わずに暮らす」ということについて考えておりました。
というか、今の自分のことなんだけど。
念のために言っておくと、「田舎に住む=お金かからない」という意味ではないです。
あくまで今の自分の日々を顧みての考えをつらつらと書くだけです。
前にも書いたかもしれないけど、そもそもカナダに来てお金をあまり使わなくなりました。
なぜなら、お金の使い道がほとんどないから。
日本のように娯楽は充実しておらず、おしゃれな服や雑貨なども本当に無い。(たまにあっても普通に高い)外食も日本に比べると相当高いので、気軽にしょっちゅう「飲みに行こう~」という感じでもない。ショッピングモールとかも、一部を除いてわりとショボい。というかロクな店が入っていない&どこも入っている店は大体同じなので、見て回っても楽しくない。売ってるものもショボい。(少なくとも日本人的な感性にグッとくるものはほぼない)
ではカナダの人々の娯楽とはなんなのか。
それは、ハイキングやサイクリング、キャンプ、そして友達とのおしゃべりなのである。
つまり、お金がかからないものが大多数なのである。
前にも何度か書いたかもしれないが、私がカナダに来て一番衝撃を受けたことは、大人たちが夜にたき火を囲みながら、酒など一切飲まず、延々とおしゃべりに興じていたことである。
あれは本当にビックリした。
クルマ社会とはいえ、ビールも飲まずに、ただ延々と数時間、たき火の周りで世間話をしているだけなのである。
日本とは違うなー!と心から衝撃を受けた。
そういう国なのである。
しかし思い出してみると、パリに旅行へ行ったときも、平日の昼間にたくさんの大人が公園のベンチに座ってのんびりしているのを見て驚いた。
しかし台湾などでも、おっさんたちが公園で囲碁だか将棋だかを打っていたし、韓国ではアジュンマアジョッシがやはり公園でカラオケ大会を繰り広げておった。
こう考えると日本の方が異質なのかもしれない…?
そして話を戻すと、私が今住んでいる場所は田舎な上に、冬が長く厳しい。
ので、人々はたいてい家でできる趣味を持っている。(主にすでにリタイアして年金生活を送っている人たち)
多いのはベーキングだが、他にも編み物や裁縫、ウィービングというかなり本格的な趣味(ベースメントに機織り機を二つ持つマダム!)とか、木工が趣味な人とか、とにかく長い冬をじっとやり過ごすためにそういう手仕事、手工芸を趣味にしている人が多い。
(そしてそのクオリティも様々である。)
あとは夏になるとお庭をきれいに整えたり、ちょっとしたオブジェを飾ったりして、通りかかった人が足を止めてくれるのを楽しみにしている人も多い。
そういう些細なことを楽しんでいるのである。
(もちろんそういう人ばかりではないようで、カナダの田舎町にはたいていカジノがあったりする。そういう場所にも年寄りがたくさんやってくる…)
で、また翻って私のことである。
私には残念ながら、そういった趣味がない。が、こうやってせこせこブログ書いたり、幸いなことに家でじっとしていることに抵抗はない。
平日はとことこ歩いて仕事に行き、またとことこ歩いて帰宅し、飯を作り、猫と戯れ、寝る。休日は友人が誘ってくれれば一緒にランチをとり、買い物(スーパーにな!)へ行ったり、お茶を飲みながら与太話をしたりする。
この繰り返しである。
つまり、ほとんど余計なお金を使わないのである。
で、これはこれで良いのではないかと思ったのです。
ちょっと前までは、ミニマル生活とか見てて、「でもこういう生活を皆がするようになったら、経済活動が縮小してしまう」とかネガティブな印象を抱いていたのです。
でも、それでいいんじゃないのか?と思うようになったのです。
経済活動が縮小してもいいじゃないか。むしろその方が環境にとっては良いだろう、と。
これも前に書いたけれども、都内で働いていた頃、収入は今よりは多少マシではあったが、出ていくお金も多かった。
通勤のために服を買い、靴を買い、化粧をし、同僚や友達と飲みに行っては一回で数千円が飛んでいく生活。カラオケ行ったり映画見たり、ネット通販で買い物して、お金はどんどんなくなっていく。
いや、それも楽しいんですよね。今でもああいう生活に戻ったら、やっぱり楽しいと思う。
それでも、今のこのストイックな(?)貧乏生活も、これはこれでアリだなと思うのです。
単なる順応か…
年を取ったから、こういう生活を受け入れられるというのもあるだろうなあ。
って、冗長なだけで相変わらず何が言いたいのか分からん文章になってしまいましたが…
未だにお金への執着は捨てられませんが、お金を使わずにのんびり日々平和に暮らすのも、それはそれでいいなと思うようになったという次第です。
(使いたくても使えないという事情があるにせよ…)
でもこんなこと言ってられるのはまだ私が逼迫してないからというのもあるだろうな。
うーん、まとまらないまま終わります…