遅ればせながら落語デビュー
って、私が落語を一席かましたみたいなタイトルじゃないか。そんなわけないですね。友人に誘われて、落語を見に行ってきました。落語デビューというか、寄席デビューですね。
この年になって無知なのがお恥ずかしいのですが、わたくし、寄席のシステムをまったく知らずにおりまして、2~3席、見たい分だけフラリと入って見られる感じなのかと思っていましたら、そうじゃないのね!(いや、厳密に言えばそれも可能なんですけどね)
昼の部、夜の部と、ガッチリ分かれてて、しかも4時間ぶっとおし!という結構ハードなスケジュールなのね。もちろん落語だけが延々続くわけではなくて、合間合間に、漫才とか曲芸とか、いろいろ入るんですけども。
それにしても4時間!
序盤は結構、「なげぇな…」と不安でございました。そんなに飽きずに見ていられるものだろうかと。全然おもしろくなかったらどうしようと。更にこの狭い座席で、膝が!腰が!ってなったらどうしようかと、哀しいけども、そんな不安もあり。
しかしですよ、当たり前なんでしょうけども、最後の真打ちに向けてだんだん落語家さんのレベルがあがっていくような…(そんなことないのか?)、そしてその場にも自分がだんだん慣れてくるし、最後まで全く飽きずに楽しむことができました。
いや、ホント面白い!4時間も面白いものだけを見続けるって、考えるとすごくないですか?しかも、プロの、生の芸のみを!なんという贅沢か。
最初は3000円弱か~ たけぇなあ…映画2本分かあ、などと思っておりましたが、次から次へと繰り出されるお笑いワールド(例の如く貧相な語彙でございますな)に、だんだんと、「これはすごい」「もりだくさんすぎる…!」と感動すら覚えましたよ。
あれだけのプロがひしめき合っているのに、この値段じゃあ、相当苦しい台所事情だろうなあなどと思ったり。かといって、これ以上値上げしたらお客も減ってしまうだろうなあ。他の演芸と違って、海外のお客さんを呼び込むというのも難しいだろうし。
まあ、前半だけのチケットとか、もうちょっと細切れで見られるようなチケットも作ったらいいのかなあ。どうなんだろうか。素人が勝手なこと言ってますが、もっとたくさんの人が、気軽にフラッと見に行けたらいいのになあ。
といっても、今日は団体客もいたせいもあるかもしれませんが、それでも立ち見の出るほどの大盛況でしたよ。すごいね。結構若い人も多かったし、そのあたりも興味深かったですな。
すでに超有名なんでしょうけども、「この人、いい!」という落語家さんがいたので、また来月も見に行こうかなあと思っております。
あ、あとこれも知らなかったのですが、(場所によるのかな?)ビール飲んだりお弁当食べたりしながら見られるのね!まあ、アルコール入ったオッサンとかが最後ちょっとうっとうしかった気もしなくもないですが、(寝てたりとか)、でもこれはいいね。のりまきとか食べながらリラックスして笑って、4時間過ごすとか、天国じゃないか!
そして帰り道、うーむ落語のことは英語でなんと説明するのだろうか。などと考えて歩みを進めておりました。ジャパニーズトラディショナルコメディショーとか?あ、海外にはスタンダップコメディというのがあるから、落語はシットダウンコメディだな!わはは!… おあとがよろしいようで…
って、とにかく皆さんも寄席、どんどん行くといいよ!私ももっと早くいけばよかった!