カナダのカレッジ留学って実際どんなもんなのか
たまにはカナダのカレッジ留学について書きませう。
カナダのカレッジ留学、ってそんなにメジャーではないというか、あんまり聞いたことないって人が多いのではないかと思う。
カナダに留学、というと、バンクーバーとかトロントあたりにワーホリ、とか語学学校に通うってケースが多いのかなー。あとは4年制のユニバーシティ留学か。
州やカレッジによっても少しずつ違うとは思いますが、カナダのカレッジというのは基本的に、「仕事をするための技能を身に付けるところ」で、日本の専門学校みたいな立ち位置なのかなー。でも一つのカレッジにいろんなプログラム(医療系とかコンピューター系とか、お料理系とかホスピタリティ系などいろいろ)がそろってる場合が多いので、学校の造りというか、システムというかは、日本の大学っぽいと思います。
なんという説明力のなさ…
大きな学食があって、広い図書館があって… 生協みたいなショップがあって… という感じですね。
あ、あと日本の短大は2年制って決まってるけど、こっちのカレッジはプログラムによって1年足らずで修了するものもあれば、3年とかかかるプログラムもあったりします。あとはたとえば同じホスピタリティでも、2年で終わるコースがあれば、マネジメントにまでがっつり踏み込んで学ぶ3年のコースがあったりもします。
あと、たいていのプログラムにはCOOPというインターンというか、実習期間があって、それを経て卒業というシステムになっています。
COOPがなくても、実習が授業に組み込まれていたり、無給のインターンが必須だったりするパターンが多い模様。
あと、カナダは日本と違って、社会人やってからまたカレッジで勉強し直したり、働きながら学校来たりということも普通なので、年配の学生もいますが、やはり二十歳前後のキラキラピチピチの学生が大多数ですねー。
(でも、二十歳くらいかと思ってた子が、23歳とかだったり、25歳とかだったりもする。高校出てからなんかブランクがあるのか、別のカレッジに行ってたりしたのか。結構多様)
おっさんやおばちゃんの学生も、別に萎縮したりすることなく、普通に授業でバンバン発言するし、先生の方が年下なことも全然あるし、それが逆に良い刺激になってる感がすごい。若い学生たちとのやりとりとか見てても和みます…。
留学生とか、いろんな立ち位置の人の意見が飛び交うのを見てると、ああ、いいなあと思いますね…(他人事みたいに言ってるのもどうかと思うが)なんか、すごく健全だなあと思うのですよねー…
あと、先生たちも日本の大学とは全然違うなあと思いました。
私の大学時代など、ほぼ20年前なのでもはや記憶も定かではない上、今とはまた違ってしまっているかもしれないけど、個人的な主観でのみ言えば、こっちの先生の方が断然フレンドリーだし、学生に対してものすごく協力的だなと思います。
というか私の大学時代、ほとんどの先生は外部からの講師だったりで、授業時間以外は学校にいなかった気がする… そもそもメールなんて無かったし…(時代!)
専任の先生たちも、ゼミでもとっていない限り、一対一で話すこともなかったような。
こっちの先生はメールすればちゃんと返信してくれるし、アポとれば相談事や質問にもちゃんと答えてくれる。…って、今は日本の大学でも同じなのかな…?
なんか、とにかくどの先生も、「学生を全面的にサポートしますよ!ウェルカム!」って雰囲気がすごくある。
(でも土日はどの先生も絶対返信来ないw 徹底してて素敵)
あと、もしかして日本の短大とか専門学校もそうなのかもしれないんだけど、それぞれの先生のバックグラウンドが多様で面白い!
〇〇業界でマーケティングやってて、その次は△△で広告つくってー、絵本も出してー…とか。「旅行会社は給料安くてやってられなかった!」と、ツーリズム専攻の学生たちにグチる先生とかw
日本の四年制大学の先生たちって、大学院出てそのまま研究室に残って、ずーっとアカデミアの世界で生きてきた人たちばっかりだったので、なんか新鮮でした。まあ、ユニバーシティの先生たちはまた違うのだろうな。
で、実際授業は大変なのかどうなのかっつーと…
これはもう、プログラムによる!としか言えない…
ぶっちゃけ、私はめっちゃ楽です。まあ、たまに期末とか、テストやら課題やらが立て込んで、もう無理ダー!ってなるけど、そんなのも前のセメスターくらいだったな。今期はどうなるかわからんけど…
先生たちも、同じ日にテストが重ならないようにとか、お互い調整してくれてる感がある。
あと、基本的にみんな甘いw
学生に良い評価を与えようとしてくれてるのがひしひしと伝わる!
まーたまに頭おかしい先生もいるのかな。片っぱしからバッサバッサ落としていくような… でも聞いたことないかも…
アホみたいな課題出したり、意味不明な採点割合の先生とかはたまに聞くけど。
基本的に先生たちみんな優しいです。
でもサボりまくり、カンニングしまくり、課題もまともにやらずナメくさってるような学生(一部のインド人、てめーらだ)は自然と淘汰されていきます…
あーあと先生の権限が、わりと限定されているなーと、日本と比較して思いました。
たとえば急病とかでテストが受けられなかった場合、日本だと先生に泣きついてチャンスをもらう、とかってパターンが多いと思うのですが、カナダのカレッジ(というか、うちのカレッジ)の場合は、「申し訳ないけど、私には判断できる権限がない。テストセンターに相談して」みたいな回答が基本。フェアだし、先生も余計な判断を迫られることがなくて良さそうだなと思いました。(まー私の場合は先生に診断書提出して、テスト受けられたけど)
かたや、医療系のプログラム取ってる子は、週に10コマあってめちゃくちゃハードそうだったので、ホント、プログラムによります。
よく、大学留学してる人たちが「明日までにテキスト数十ページ読んでこい」みたいのは普通で、みんな深夜まで図書館で勉強している」とか書いていて、私も始めるまでは戦々恐々としていたのですが、まっっっっっっっっったくそんなことはありませんでしたwww
そもそもほとんどの授業でテキスト使わないwww ダメ学科www
でもテスト期間中(というほど明確でもないのだが)は、図書館が夜中まで開いているようなので、必死に勉強している人たちもいるのだと思います。思いたい。
でも私は全然です…
そして授業中もどんなもんかというと、一コマ3時間(長い!)で、1時間から1時間半くらい先生がパワポ使いながらレクチャーして、あとはグループで話し合ったり、プリント(…)みたいのやったりとか。
あと、たいていのクラスでプレゼンをやらされる。でも私はテストよりプレゼンが良いです。人前で話すのが苦手な人には地獄だね。
先生のレクチャーについては、まあ、先生の言ってることの7割くらいは分かる、というレベル… (というかもう最後のセメスターになって、私のモチベーションも最大級に低下しているので、全然集中して聞けないという次元になってしまっているのですが…)
先生によってわかりやすい先生と、何言ってんのかほとんどわかんねえ(英語が聞き取りにくい、なじみのない言葉を多用する、そもそも授業内容がよく分からん等様々なケースあり)先生と、がある。
あと、カナディアン学生の早口はまったくといっていいほどわからんのと、インド人アクセント強すぎて先生も聞き取れない問題もあります。
特に、カナディアン学生が発言して、それをまた違うカナディアン学生が受けて何か発言し、先生もノリノリで(テンション上がると早口になる)話されると、もはや私たちはぽつーん状態… みたいなことは多々あります。
留学生に配慮してくれる先生と、全然そうじゃない先生もいるし。
ちなみに先生たちの国籍も結構多様で、英語が第一言語じゃない先生もチラホラいます。さすがにそういう先生たちは留学生に対してとても優しい。
しかしカレッジだけあって、授業でやってることはとーーーーーーーってもベーシックなことで、最初は英語がよく聞き取れなくて「???」と思ってたクラスでも、だんだん聞き取れてくると、全然たいしたこと言ってなかった… とか、「そりゃそうでしょうね」ってことしか言ってなかったり…
ほんと、基礎の基礎って感じですね…
アカウンティングとか、他のプログラムでも数学とかあるらしいけど、日本人にとったらどれも「めちゃ簡単」って感じ(らしい)です。私も「ふええ… 会計学なんてわからないよぉ…」とおびえていたのですが、フタを開けてみたら、そのセメスターで一番成績が良かったのがアカウンティングのクラスだったというw
そんな感じなので、正直、このプログラムで学んですごく知識が増えた!とかは、感じません…
たまーーーに面白いと思うこともありますが… 基本的には、このバカ高い授業料(留学生は現地学生の2~3倍)払って、この内容かい、という気持ちが大きい。
で、肝心の英語は伸びるのか?というとこれまた… 残念なことに、ほとんど変化を感じていない、というのが、今の感想です…
まあ客観的に測れる指標がないんだけども。あくまで当社比ということでいうと、あまり進歩した感はありません…
結構ねー!正規留学も、意外とネイティブと話す機会ってないんですよ!(大声)
そりゃ、先生のレクチャーを聞いてれば、リスニングはやることにはなるけど、やっぱりカナディアン学生はカナディアン学生と話すし、グループプロジェクトも自然と、カナダ人グループ、アジア人グループ、インド人グループ… って感じに分かれます。
まー4セメスター目になってようやく、たまーに話すカナダ人学生とか、会えば名前を呼んでくれるカナダ人クラスメイトができたくらい。
FBの友達欄に、一人もカナダ人のクラスメイトがいない日本人の子とか、普通ですからね!
あと、プログラムによってはカナダ人ほとんどいねえ…とかも最近は多い模様。
(とにかくインド人が増えすぎて、インドの大学みたいになってます!マジで!)
あとね!周りの若い日本人の留学生見てると、やっぱ日本人同士で行動しまくってる感がありますね… いいんだけどね… 楽しそうだし。
でもそういう子の英語力が高いかというと… どうなんでしょうね…
(人のことをまったく言えない…)
でも前に話した英語ペラペラドイツ語ペラペラのスリランカ人ボーイ(何者)いわく、
1年で喋れるようになるわけねーだろ!ということだったので、それを信じたいと思います… でも普通にボーっと暮らしてるだけじゃダメだよね…
って話がそれまくってしまった。
ちんたらととりとめもなく書いてしまいましたが、アラフォーの何の才覚もないわたくしがカナダのとあるカレッジに約1年滞在してみての感想、印象でございました。
おしまい!
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