カナダで就労~スキルのないアラフォー日本人がどうやって仕事をゲットするか~
てなわけで、勢いにのって前々回の続きを書きます。
っていうか前回のcoopの記事、超絶意味不明でしたね。
読んでくださった方たち、意味分からなかったでしょう… 申し訳ない。
要は、カナダのほとんどのカレッジには、coopと呼ばれる実習期間があって、それをこなさないと卒業できないんです!
で、基本的にはその実習のための仕事は、自分のとっているプログラム(学科)に関連していなければならないし、自力で探さなければならないのどす。
当然、留学生であっても特別扱いなどはいっさいなく、地元のカナダ人学生たちと競り合わなければならない。
これはキツイですよ…
しかし以前、クラスメイトのカナディアン女子と話していたとき、私らは英語というハンデがあるか仕事をゲットするのは大変だと言ったら、彼女もまた「でも私たちは就労経験がないから、やっぱり仕事を探すのは大変だわさ」と言っていて、そうか… と納得した。
つまり、誰にとっても大変なことなんですよ!
そして私らは所詮、カレッジの学生。
業界や職種にもよるでしょうが、4年制のユニバーシティを卒業してきた学生たちと競り合うのは、更に困難を極めると思われます。まあ同じポジションを取り合うってことはそうないとは思うけど…
それはさておき。
結論を申しますとね、実は私、すでに仕事ゲットしました。早い。
通常であれば、年が明けて、冬セメスターが始まってから仕事を探し始めるのが普通なのですが、私はなんとなく先走って探していたら、トントン拍子で決まってしまいました。
しかも、coopが終わったあともできれば長く働いてほしいとまで言って頂けております。
まあ、単純に運が良かっただけなのですが、それでも一応私なりの戦略がありました。
とかいって調子こいてえらそうなこと言ってると、その会社がつぶれちゃったり、「やっぱりあの話はなかったことに」とか、恐ろしいことが起こりそうなので、あんまり浮かれないようにせねば… なんてったってまだ数ヶ月先の話なのでね…
戦略っつーほどのこともないのですが、冷静に己のことを分析してみるまでもなく、本当に不利な条件ばかりである。
・英語…たいして堪能ではない
・カレッジ学生だけどアラフォーという謎年齢
・就労経験ありといっても、販売と事務というしょうもなさ
・スキルなし
・特技なし
書いてて哀しくなってきた…
こんなしょうもないカスみたいなプロフィールで、真っ向から求職活動しても決まるわけねえ、と思ったんです。
いや、そりゃあほんとになんでもいいんだったらあるかもしれない。
ホテルの狭い暗い4人部屋に詰め込まれて、来る日も来る日もベッドメイキングとか。それでも、仕事が決まらず、卒業できないよりはましである。
でもできればもっといい仕事がしたい!きつくなくて、カナディアンと英語で話せるような、できればオフィスワークが!coopを修了したあとも継続して働けて、あわよくば永住権のアプライにつなげられるようなレベルの仕事がしたい!(夢)
そういう、いわゆる「いいポジション」を、こんなうんこアラフォーが異国の地でゲットするには一体どうしたらいいのか。
何のスキルも経験もなく、語学力もイマイチという条件で、まともに現地民と競り合っても、勝てるはずがないんですよ。
で、考えたのは、やはりこれはもう、日本人という特性をアドバンテージとして生かすしかねえなと。
カナダの地で、日本人であることを生かすとはどういうことか。
ズバリ、日本人相手の仕事をすることである。
とはいえ、あくまでも自分のプログラムに関連していなければならないので、ジャパレスとか留学エージェントとかでは(おそらく)NGである。
てなわけで、日本人観光客相手のツアー会社での仕事に目星をつけてみたのです。
そのほとんどがドライバーガイド。つまり、運転免許があり、尚且つ安全運転ができる人のみ。
バリバリのゴールドライセンスドライバーである私には応募資格すらない。
しかもそういう募集のほとんどが、ワーホリの若者たちを想定しているのが丸わかり。
つらい。
もうこれ以上、若者たちに囲まれて、変に気を使われて暮らすのはイヤだ!
等々の葛藤を潜り抜け、ついに「これは!」という求人募集を見つけ、応募してみたところ、トントンと採用して頂ける運びとなりました。
日本人相手の仕事ではあるにせよ、ローカルの人々とのやりとりは常に発生するので、英語もバリバリ使いますとのこと。それはそれで不安だが…
まあ長々と書いてきて、何が言いたいのかと言いますと、やはりなんだかんだ、日本人であること、日本人のコネクションを使うことも大事なんではないかなあと。
もちろん、「海外に来たからには日本人となんか一切つるまないぜ!日本語なんか絶対使わずに、英語で仕事をするぜ!」と、現地社会に果敢に切り込んでいくのも素敵です。
そりゃ私だってそうしたい。
だけど、それはネイティブと渡り合えるだけの十分な英語力があったり、現地で通用するような専門的なスキルがある場合に限るのではないかと。
私のように、ショボい英語力、ショボい職歴、スキルしか持たない者は、どうしても日本人社会?に頼らざるを得ないのです。
でもそれが悪いこととは思わないのも事実で。
前にも書いたかもしれませんが、カナダに来た当時などは私は、海外に来たのだから、現地社会、現地の文化に溶け込むのが当たり前!そういった努力を惜しむべきではない!と強く思っていたのですが、中国人とかインド人、その他の国々の人たちを見るうちに、なんか、その強い思い込みはむしろどこから来たのだろうと考えるようになったのです。
特に中国人、すごいよ。
カナダに限らず、どこの国でも自分だちのコミュニティをガッチリ作り上げて、自分たちだけの世界を築いてしまう彼ら。現地の言葉なんか一言もわからない中国人も多い。
中国で暮らしているときとまったく同じものを食べて、中国語の新聞を読み、中国語のテレビを見て… っていう彼らを見ていると、なんか、必死に現地に溶け込もうとしている自分の方が揺らいできてしまったのよね。
中国人に限らず、他の国の人たちだって、案外、自分たちの文化をそのまま踏襲して暮らしているもので。
なんかそういうのを見ているうちに、「海外に来たからには完全に現地の文化に溶け込むぜ!」「日本語なんか使わずに、現地人の中で、英語だけで仕事するぜ!」みたいな気持ちが薄れてきたというか。
日本人であることを利用して仕事して、日本語使いながら生きたっていいじゃないかと思うようになったのですねえ。
なんだかまた無駄に長くなってしまった。
こういうのを「肩の力が抜けた」というのでしょうか。
現実が見えてきた、とも言うかもしれません。
まあそれ以前に、卒業がかかっているので、あまりぜーたくを言ってられないというのが一番大きいかも…
ということで以上が、海外でスキルなし取り柄なしのアラフォーが仕事をゲットする方法のひとつということになります。
おしまい!
↓スマホがあれば電子辞書なんか要らないっていう人も多いけど、私はやっぱり使ってます
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