カナダに来てから「私にもできるかも」と思うことが増えた

 

帯状疱疹はほぼ治ったものの、レストランの仕事が多忙を極め、フィジカル的にしんどい日々が続いておりました。で、それがやっと過ぎ去ったと思ったら、またしても永住権申請関係でストレスフルな日々を過ごしており、結構しんどいです。過去に偉そうなブログを書いていた自分を呪いつつ、なんとか気持ちを前向きに保とうと奮闘している毎日です。

ちなみに唐突に、「ノム子」と名乗ることにしました。みんな、これからはおいらのことを「ノム子」と呼んでくれよな!

で、さきほどお師匠の note を読んでいたら、はたと思い出したことがあったので今日はそれについて書きます。

思い込みについて書かれた記事なんですが、「アメリカ人って妙にポジティブで根拠のない自信に満ち溢れてる人が多いのですが」とか、あとはお師匠の個人的体験について「思い込みが取れてできるようになったことがあります」と書いてあり、そのへんについて非常に思い当たることがあるのです。

それは、まあタイトルに書いた通りなんですが、諸々のことについて、カナダに来てから「あ、これなら私にもできるかも」と思う機会が増えたんですよ奥様。

カレッジ時代のことについていえば、たとえば学内のジムで開催されているヨガクラスに、当時のハウスメイトに誘われて参加したことがあるんです。

何を隠そう、こんな私でも、日本のヨガクラスに通っていた過去があるのです。が、いろいろあって、結局あまり楽しめないまま退会してしまいました。
その理由としては、なんか痩せててスタイリッシュじゃないと肩身が狭いと感じたこと。そして子供時代の体育のクラスを思い出して、トラウマに襲われたことです。

どういうことかというと、なんか日本だとヨガって「若くて美容健康に気を使っている意識高い女性の行うもの」ってステレオタイプがないですか?そうじゃない人がやってるとなんかおかしい、みたいな。
そして体育の授業の何がイヤだったかって、「うまくできない」ことが、公衆の面前で一目瞭然になること!あれによって、本当にイヤっちゅうほど劣等感を叩き込まれました。
ヨガのクラスでイマイチうまくポーズが取れていなかったりすると、先生が回ってきて、そっと直されたりすると、そのトラウマが甦って、ものすごーく暗い気持ちになってしまったのです。誰も気にしてないと思うんだけどね。

それが、カレッジのヨガクラスに参加してみたら、ダランとしたパジャマみたいな格好の人もいれば、フーセンみたいなお腹したおっさんもいたりして、まあ気楽。(ちなみに日本のヨガクラスとか女性が集まるところに参加してくるオッサンってろくな奴がいない印象だけど、こちらのおっさんはマジで己だけに集中していた。当たり前である)


それから今住んでいるエリアに来て驚いたのが、クラフトを趣味にしている人の多いこと!もともと冬が長くて家にいることが多いとか、田舎ゆえ娯楽があまりないということが関係しているのかなと思うのですが、編み物とか手芸とか、絵を描いてみたり陶芸やってみたり、木工とか革細工とか、老若男女問わず、みんないろんな趣味を持っています。(ベーキングが趣味の人も多い。)

で、地元のコミュニティホールでのイベントとか、季節ごとのマーケットみたいのでも、そういう人たちが作った作品を目にする機会が多いのですが、これがまー、びっくりするくらいみんなヘタクソで!それにまた驚くような強気な値段をつけていたりするので、本当に圧倒されます。

いや、もちろん中にはプロもビックリなクオリティの作品とか、実際に兼業でプロとしてお金を稼いでいる人もいるんですが、明らかにとんでもねえクオリティの作品が多い。オマエよくこれを白昼堂々、衆目に晒そうと思ったな!みたいな(言い過ぎ)
更にそれを友達へのプレゼントにしたり、自宅の一番いい場所に飾っていたりするのです。それをまた家族や友達がニコニコしながら自慢して見せてくれるという。

そういうのを見ていると、「あ、私にもできるかも…」と思ってくるのですよね。ハードルが低い。ヨガでもクラフトでも何でも、自分が楽しむのが一番だから、人の評価とか気にしない。すげー良くないですか?


と、書いていたら、カレッジ時代の授業を思い出しました。アホなインド人がどんなにアホで的外れな質問や意見を述べても、誰もバカにしたり笑ったりせず、先生もまず「質問してくれてありがとう」とか「いいポイントだね」とか言ってから、応える姿に衝撃を受けたものでした。

人のことを笑ったりバカにしない、という姿勢が子供の頃から自然と身についているのかも。逆に言うと、私を含めた日本人って、どうしてあんなにも人のことを気にしてしまうのでしょうね…
「ヨガをやるなら痩せてないと(痩せてえから始めたんだよ!)」「手作りのものをプレゼントするなんて失礼」「発表するなら完璧じゃないと」とか思うと、「自分にはとても無理」とか「笑われたら恥ずかしいからやめておこう」ってなっちゃうんだよねー…

一番いいのは「そんなの関係ねえ!私は自分がやりたいからやるんだ!」「私が楽しむことが大事なんだ!」と吹っ切れることだけど、日本にいると、なかなかそれも難しいんですよね…


特に何の結論もないですが、そんなことを思い出した日曜日の夜でした。






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