コロナ後のお金の価値


この間も似たようなタイトルで書いたんですが。
そしてこの間書いたことと正反対のようなことを書きますが。
コロナ後、世界の経済規模は今までよりも縮小するんだろうなと。
日本はそうそう変わらないのでは、と書きましたが、変わりたくなくても、今までよりもみんな(一部特権階級を除く)貧乏になるんだろうなと。
まあ、格差が広がるのかな… わからんけど。


で、これも前に書いたような気がするんですが、それはそれで良いかもな…と思うのです。(いや、格差は良くない)
少なくとも地球環境にとっては良いでしょう。
世界各地がロックダウンされて、人々が家にこもるようになったことで大気汚染が緩和されたというニュースはいくつも見たことでしょう。

車や飛行機に乗ってガンガン移動したり、ファストファッションのお店で服を買いまくってとっかえひっかえ、といったようなライフスタイルは、少なくともしばらくの間はすたれることでしょう。
(ファストファッション、というかアパレル業界の環境への悪影響ってめちゃくちゃ大きいのですよね!下記参照)
https://www.businessinsider.jp/post-200862
(環境問題だけじゃなくて、搾取の問題もありますね…)

で、この間つらつらと思ったのは、まず、コロナ以前からではありますが、わたくし個人の価値観がだいぶ変わってきたなあということ。
これも前書いたな…

カナダの田舎町で暮らすようになって、まずお金の使い道がなくなったのです。
そもそもカナダ自体、日本のように誰もがファッショナブルではない。
穴の開いたTシャツを着てても平気だし、すっぴんで学校に来たって誰も何も言わない。
(逆に、明らかに過剰なほどの化粧をして、毎日キメキメのファッションでやって来ても、誰もそれを冷やかしたり笑ったりしない。「おしゃれね~」とポジティブなコメントはある。)
アラフォーになって、化粧やら見た目に気を使うのがめんどくなってきた自分にとってはパラダイスであった。痩せてても太ってても誰も何も気にしない。
なので、まず見た目に使うお金がほぼ必要なくなった。

それから娯楽が無いので、ここの支出もなくなった。
飲みに行ったりカラオケ行ったりということがないのは少し淋しくもあるが、ないからといって耐えられない人種ではないのと、ないものはしょうがないので、これもあっさり順応した。

何よりも、周りの人々は決して裕福ではないが、みんな毎日それなりに幸せそうに暮らしている。
困っている人がいれば反射条件のごとく手をさしのべ、ボランティア活動などもさかんである。
私自身も、相変わらず貧乏ではあるが、日本にいた時よりも明らかに幸福度が上がったと思う。(いや、日本にいたときも幸せだったから、ちょっと語弊があるかも。なんていうのかな、お金がなくても幸せだと心から思えるようになったというべきか)

これは自分自身の中で、かなり大きな変化であった。


そして今回のコロナ騒ぎで、さらにハッキリわかったことがあるのだ。

それは、今まで自分はお金大好き、お金がいくらあっても足りません!いくらでも欲しいです!と思ってやってきた。
お金がなくてもそれなりに幸せではあるけれど、それでもやっぱりもっともっとお金がほしい!と思っていた。

しかしである。

今回一時的に仕事を失ったものの、トルドー様、いや、カナダ政府が早急にCERBを発表、瞬く間に口座には$2000x2が振り込まれたのである。
何事もなければあと2回申請して、振り込んでもらえるはずである。

で、分かったのである。

私がどうして、あんなにまでお金!お金!と、お金を欲していたのか。

それは、別に高層マンションに住みてぇ、とか、毎日ミシュランの星付きレストランで食事がしてぇ、とかそういうことではなく。

将来の不安を少しでも解消したかったのである。

つまり、安心材料として、大金が欲しかったのである。
(そして今でも欲しい。3億くらい… 非課税で…)


だがしかし。駄菓子菓子。

今回CERBを支給されて思った。
こうやって政府なり行政なりが、いざというときに助けてくれることが分かっていれば、そんなに普段からお金お金といわずに暮らせるではないかと。
(※別にカナダに来れば老後の心配はいらないという話ではありません。)

別に私はカナダにいるからといって、将来の不安がなくなったわけではない。
むしろ前より貧乏になっているし、永住権があるわけでもなく、年金もほとんどもらえないだろう。
しかしである。
たとえばこのままずっとカナダに住んで年老いて、ヨレヨレになったとき、きっと日本にいるよりは、助けようとしてくれる人がいるのではないか、なんて思っている。幻想かもしれんけど。少なくともそう思える要素が今の環境にはある。日本にはなかった。
生活保護の窓口で取り合ってもらなえないとか、食べるものに困った子供たちが頼れるものが民間運営の子ども食堂しかないとか、そういう国で、少しでも不安を減らしたいと思ったら、やっぱりお金しかない!と思ってしまうのは自然の摂理ではなかろうか。


なんか冒頭から話が違う方向へ展開してしまった気がするけど、少なくとも今の環境にいる限り、私は以前ほど、お金に対する執着は‥‥ なくなってはいないのだけど、価値観が変わったことは確かである。

しかしまだ永住権も取れていないし、このままガチで失業となったらやはり日本に戻らざるを得ないかもしれない。
そう思うと、やはりまだまだお金への執着心は捨てられないだろうなと思う。



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