とんちで大学に入った話②

 


前回の続きを書きます。なんかあんまり読まれなかったので悲しいですが、やはりこういう意味のない自分語りってあかんのですね。反省しました。

(今回の内容、なにせ20年以上前の話である上に、事実誤認もあるかもしれません。サラーっと読み流して下さると幸甚でございます。)


国公立大学しか行けないということはすなわち、センター試験(今は名前変わったんでしたっけ)を受けて、その後、各大学における試験を受けるということになりますが、己の学力レベルでは、とうてい受かるまい、と我がことながら冷静に分析を致しました。


じゃあどうする。

わたくしが立てた戦略はズバリ、受験回数を増やして、少しでも受かる確率を上げる!という至極単純なものでありました。

どういうことか。

今はどうだかよく知らないのですが、当時は国公立大学受験といえば、センター試験を受けたのちに、前期日程、後期日程と呼ばれる日程で各大学の試験を受けるスタイルが王道でございました。

が、それとは別に、A日程、B日程、C日程 というスケジュールに則って試験を行っている国公立大学(主に公立?)もあったのでございます。


ということは、である。

単純に、後者のスケジュールで受験をした方がチャンスは多いことになる。

更にわたくしは、推薦入試を受けることをもくろんだのである。

単純に、前期と後期日程のみ受験するのと、A、B、C日程にプラスして推薦受験をすれば、ダダーン!なんと、計4回と、チャンスは2倍に増えるではないか!

(改めてこう書いてみると、本当にめちゃくちゃ単純な戦略である。が、なんとなんと、これが功を奏したんだから人生って不思議ね…)


勉強もせずに次にわたくしが取りかかったのは、己の粗末な成績で推薦要件を満たせそうな国公立大学のリサーチである。

引っかかったのは、地元の国立大の夜間コースと、某県の公立大学であった。

地元の国立大学は自宅から通える距離にあったが、夜間… しかも、経済学部のみだったと記憶している。

夜間…

それは私のイメージ(キャンパスの芝生でキャッキャウフフ)とは違うな…(←言うまでもなく、どこまでもアホである)

しかも経済学部か… 調べてみても、マクロ経済とかミクロ経済とか、なんだか馴染みのない言葉が並んでいてピンとこない。


これは… 行ったこともない未知の世界ではあるが、某公立大学にトライしてみるか…

その某公立大学は、確か当時は4つの学科があり、そのうちの2つで悩んだのだが、面接がなく、成績表と小論文テストだけで選考が行われる学科(どこまでも楽をしたい)を受けることに決定。

筆記試験も面接もナシ!今思えば、めちゃくちゃゆるい!

(果たして今はどうなってるのかと思い、調べてみたところ、基本的には変わっておらんかった… が、TOEICとかが選考の要素に入ってて、はあー時代の流れよ、と感嘆致しました)
(と、考えてみると、やはり推薦入試って結構狙い目なのかもしれません)


さて、そうと決めたら、さっそく当時の担任(うすらボケと生徒たちはおろか、他の教員たちにもナメられておった)に「私を推薦しろコラ」と脅して推薦状を書かせ、さらに小論文対策として、なぜか日本史の先生に助けを求め、日々せっせと、その先生から課せられる課題をこなした。(ダメ高校だったので、さすが先生たちもダメ人間揃いで、その中でもこの人はまだマトモだろう、と思ったのがその日本史の先生だったのである。読書家で穏やかな良き先生であった。T先生、その節は大変お世話になりました。)


で、迎えた受験当日。

なんと問題様式が今までと大きく異なり動揺するも、まあなんとかこなして帰宅。

(その後、3年次で入ったゼミの先生が、実はその年の問題作成者だったことを知ることになるのである。)


そしてなんと、つつがなく合格を果たしてしまうのであーる!これは笑った…

私も親も、友人たちも、担任も、みんなビックリ仰天であった。


というわけで、真っ向勝負をせずに、とんちを使って大学に入った話でした。

なんか、こう… 人生ってそうなんだよなあ、と10代ながら思ったんですよね… 年に数十万人?大学に入るんだから、一人くらいアホが、何かの間違いで紛れ込んで入れることもあるだろう、と。

マジで「だから何?」としか言いようのない話なんですが、世の中、こんなこともあるので、絶対に不可能と思われるようなことでも、実はそんなことなかったりするかもね… ということで今日はここまで~。はい解散~














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